Pro Color Monitorは、映像を分析するために設計されたMacアプリで、ポストプロダクション用の偽色ツールモニターとして機能する。
ホワイトバランスの調整
Pro Color MonitorはMorten Carlsen氏により製作されたソフトウエアで、ポストプロダクションにおける映像処理をサポートする。
映像の分析用ツールは多く存在し、ほとんどすべてのNLEは、波形、ベクトルスコープ、ヒストグラムなどのツールを持っている。これらのツールは、映像を修正するのに非常に役立つ。
ただし、適切なホワイトバランスで撮影されなかった画像を調整する場合、特にRAWで撮影していない場合は、時間がかかることがある。
Pro Color Monitorの主な機能
偽色ツールは、ハイエンドモニターを使用している場合はポストプロダクションで露出を判断できるように設計されている。 Pro Color Monitorは、画像の明るさではなく色のバランスに基づいて画像を分析するため、これとは異なっている。
Pro Color Monitorはプラグインではなく、単独のアプリだ。従って、写真関連のソフトウエアやビデオ編集ソフトウェアで使用できる。 ただし、macOSでのみで可能(High-Sierra 10.13以上)で、AppleMetalに最適化されている。
このツールの使い方は、NLEを開き、Pro Color Monitorを起動し、分析する映像の領域を選択すると、Pro Color Monitorウィンドウに映像の偽色バージョンが表示される。このモニターは、非常に特殊な偽色モードで画像を表示する。これにより、カラーホイールをどの方向に動かすかが分かる。
操作性
使ってみると、このアプリは非常に直感的だ。画像に温かみのある色かぶりがある場合(たとえば、3200Kではなく5600Kで撮影した場合)、Pro Color Monitorに青色で表示される。従って色かぶりがなくなるまで青方向に動かすと良い。
色補正には、このツールが役立つだろう。ホワイトバランスの補正では、ベクトルスコープなどよりもはるかに簡単だ。露出とホワイトバランスの修正は、グレーディングを行う場合、最初に行うことだ。 Pro Color Monitorはすぐに使うことができ、どのように機能するかを理解すれば、ポストプロダクションの時間を大幅に節約できるだろう。
価格と発売時期
Pro Color Monitorは、現在Mac App Storeで39.99ドルで入手できる。なお、日本のApp Storeには無い。