ドイツの小型機器メーカーPROTON Camera Innovationsは、NAB 2024で世界最小の放送用高画質カメラを発表する。小さなPROTON CAMは、重さ24g、大きさ28x28mmとなる。このカメラは12ビット出力をサポートするが、解像度、フレームレート、センサーサイズの仕様は明らかにされていない。このカメラは、産業用途だけでなく、ドローンカム、クラッシュカム、ウェアラブルカムなどの比較的ニッチな放送用途もターゲットにしているようだ。
品質、操作性、コンパクトさは互いに矛盾している。カメラを小型化すればするほど、高画質を実現すること、オーバーヒートせずに大量のデータを移動させること、長持ちするバッテリーを内部に収めることが難しくなる。様々なメーカーが長年にわたってこの課題に取り組み、様々なソリューションを提供してきた。アクションカメラといえば、Insta360 GO、DJI Action II、GoPro HERO10 Black Bones、GoPro Session(後期)などが思い浮かぶ。
このような小型カメラに大型センサーを搭載するという興味深い試みも見られた。ソニーはRX0シリーズに1″センサーを搭載した。Insta360は現在、広角撮影用と360用の2つの1″モジュールを製造している。SIGMA fpや、市場で最高のセンサーサイズ対ボディサイズ比を誇るソニーS3CAのように、このセグメントを拡張することもできるだろう。
PROTON CAM – 別次元のカメラ?
上述したカメラ(ミニサイズのInsta360 GO IIを除く)はすべて、他のカメラと比較するとコンパクトである。PROTON CAMはマッチ箱と比較してもコンパクトだ。前述のカメラが手のひらに収まるのと同じように、この小さなカメラは親指に収まる。PROTON CAMは身に着けることができるほど小さく、様々なオブジェクトやセットアップに挿入することができ、小型の3D / VRリグを形成することができる。
詳細は不明だが、最初の製品画像は、熱管理のためのリブ付きボディ、電源とデータ転送用と思われる2本のコード、前面と背面にある2つの表示灯を示唆している。レンズは約120°の視野を提供するはずだ。
まだ分かっていないこと
現時点では、いくつかの詳細が未発表か未定である。解像度、fps、ビットレート、ポート、バッテリー、記録メディアなどに関する情報はない。これらはすべてかなり重要なことではあるが、このようなユニークな製品は、それを含むことを正当化するものだと私は思う。NAB2024でPROTON CAMの詳細を入手し、レポートしたい。
価格と発売時期
価格や入手方法は今のところ明らかにされていない。PROTON CAMはNAB 2024でデビューする。