Qinematiq Image+ - 距離測定機能を持ったワイヤレスフォローフォーカス
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Qinematiqは、IBCで革新的な新しいフォローフォーカスを実演している。 Qinematiq IMAGE +は、フォーカス担当者(フォーカスプラー)が被写体との距離を正しく把握できるようにする最新の距離測定装置を備えている。これは、オブジェクトを追跡するために“奥行きマップ(depth map)”を使用する世界初のフォローフォーカスだ。
フォーカスプル(Focus pulling)はそれ自体が芸術的な仕事だ。 AC(アシスタントカメラマン)はカメラの設定だけでなく、常にフォーカスを合わせ続けるというプレッシャーの下に置かれている。私が知っている数人のフォーカスプラーは、家のそこら中に距離を書いたラベルを貼っている。Qinematiqは、彼らのストレスを少しでも軽減できるよう、革新的な機材を開発した。
Qinematiq Image+の使い方
Image +は、光学測定ユニット、タッチスクリーンPC、ディスプレイユニット、そしてレンズモーターで構成されている。測定ユニットは、正面に2つのカメラを持ち、セットの立体映像を生成する。リアルタイムで奥行きマップを作成するので、ユーザーはオブジェクトを自動的に追跡したりフォーカスを合わせたりすることができる。複数のトラッキングポイントを追加して、オブジェクト間のフォーカストラックを設定することもできる。測定ユニットは、従来のLCSシステム(ARRI、cmotion、Preston、chroszielなど)を受け入れ、距離値を読み取ることができるインタフェースを装備している。これにより、フォーカスプラーは、オブジェクトにマークを設定し、効率的かつ正確に焦点を合わせることができる。
大型のセンサーカメラが映画やドキュメンタリーに一般的に使われるようになり、もはやカメラマンがフォーカスを気にしていることが難しくなってきた。被写界深度が非常に浅いため、フォーカスは特に気を付ける必要があるのだ。奥行きマップを使ってオブジェクトを追跡するこの先進の技術により、カメラマンはフォーカスを気にすることなしに、フレーミングとストーリーに集中することができるようになる。
価格と発売時期
Qinematiq Image +には2種類のパッケージが用意されている。基本バージョンはImage +測定ユニットで構成され、7,890ユーロ。アドバンスユニットには、必要なものがすべて付属し、価格は15,000ユーロだ。フォーカスに対する安心感が得られるなら、この価格は決して高くないだろう。