Atomosはパナソニックと連携して、パナソニックS1HカメラでHDMI経由のRAWビデオ出力を受け、Ninja VでProRes RAW記録することを発表した。両社はIBCで実際のプロトタイプを展示する予定。ニコンもZ 6およびZ 7カメラが、今年後半に有料アップグレードでRAWビデオ出力機能を提供すると表した。ニコンは、N-Logカラープロファイル用の公式Rec.709 3D LUTもリリースした。
パナソニックS1HがRAW出力に対応
AtomosはパナソニックがS1Hを発表したとき、同社と協力してこのカメラのRAWビデオ出力をHDMI経由でNinja Vレコーダーで記録できるようにすると述べた。これにより、Ninja VはNikon Z 6/Z 7同様、RAW映像をProRes RAWとして記録できるようになる。
Atomosとパナソニックはこの機能の詳細を発表していないが、Atomosはアムステルダムで開催されるIBCショーで実際のモデルを展示すると述べている。同社はまた、RAWアップデートがパナソニックからリリースされたた場合、Ninja Vで無料で対応すると付け加えている。
ニコンZ6/Z7のRAW出力
ニコンZ 6およびZ 7フルフレームミラーレスカメラは、HDMI経由でRAWビデオを出力することは以前よりアナウンスされている。 Cinema5Dでは2019年1月にAtomosから最初に発表された後、Z 7およびZ 6のAtomos ProRes RAWレコーディングについての記事をリリースしている。また、2019年3月のCP +で、ニコンはこの機能を展示している。
ニコンとAtomosのRAWビデオ出力の開発は、ニコンの最近の発表のように、完成に近づいているようだ。この機能が正式にリリースされる時期は明確でないが、ニコンによると今年後半と述べている。
Z 6とZ 7は、HDMIを介して12K RAWデータストリームを4K HDRレコーダーNinja Vに送信し、Ninja VはそのストリームをProRes RAWとして記録する。詳細については、ProRes RAWの説明記事をご覧いただきたい。
なおニコンは、この機能は同社のサービスセンターで内部アップグレードを行う必要があると述べており、このアップグレードは有償になる。価格は未定だが、基本的にユーザーで行えるものではない。
ニコンN-Log用Rec.709 3D LUT
ニコンは、Z 7/Z 6にN-Log専用のLUT(ルックアップテーブル)も導入した。N-Logはニコンのフラットなカラープロファイルであり、10ビット4:2:2 でHDMI出力でのみ使用可能だ。
ニコンN-Log用の新しい3D LUTはRec709色空間と互換性がある。この3D LUTはRGBカラー値のプリセットであり、カラーグレーディングでルックを変換するために使用され、明るさ、彩度、色相の調整を可能にする。
N-Log 3D LUTは、こちらから無料でダウンロードできる。
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