Netflixの映画「ウィッチャー」(原題:The Witcher)のルックをAdobe Premiere Proで作成したい場合、Colorist Factoryのビデオチュートリアルと無料のLUTがお勧めだ。このチュートリアルでは、昼や朝、あるいはインテリアなど、3つの異なるシーンに対してルックが用意されている。
「ウィッチャー」のルック
Colorist Factoryのビデオチュートリアルでは、「ウィッチャー」のルックを再現する簡単な方法を説明している。「ウィッチャー」はNetflixでリリースされ、クールな色調と青緑色の影を伴う、落ち着いた、カラーグレーディングが特徴だ。
DaVinci Resolve、Baselight、Scratchなどのカラーグレーディングツール内でこのようなルックを再現するのは、非常に簡単だ。しかし、Adobe Premiere Proで同じことを行おうとすると、はるかに難しいように思える。
これを解決するため、Colorist Factoryは無料のLUTのセットをリリースした。(ダウンロードはこちら) ウィッチャーLUTパックには、1つのプリセットと10種類のLUTが含まれている。また、時間が異なる3種類のLUT、(Day LUT、Morning LUT、Indoor / Night LUT)が用意されている。
使用は特別な方法ではなく、画像の色を補正し、シーンに合ったクリエイティブなLUTを適用し、肌のトーンを分離すればよい。
カラーグレーディング
カラーコレクションやカラーグレーディングの世界には、変換/カメラLUTとクリエイティブLUTの2種類のLUTが存在する。変換LUT、カメラLUT、またはテクニカルLUTはカラーコレクションに分類される。これらはLOGをRECに変換するのが目的で、REC709はコントラストと彩度を付加するが、色相/色は変更しない。
これに対し、クリエイティブLUTはカラーグレーディングに分類される。これらは、ある色を別の色にしたり、映像に手を加えることにより、独自のルックを与える。その名の通り、「クリエイティブ」なLUTだ。
LUTを適用して得られる結果は、元の映像、その色深度、カラープロファイル、カメラ、ホワイトバランス、照明などによって異なる。たとえば、ARRI Alexaで、Log Cで撮影した映像用のLUTを、パナソニックGH5を使用してCineDカラープロファイルで撮影した映像に適用しても、期待する結果は得られない。「LUTとは何か」についての記事はこちらを参照いただきたい。
Colorist Factory
Colorist Factoryは、2019年に設立された「新しい」LUT会社。この会社の考え方は単純で、適切なLUTを用意することだ。適当にLUTを適用していても、正しい結果は得られない
Colorist FactoryはクリエイティブなLUTを販売しているが、ほぼすべてのカメラの変換LUTが含まれており、あらゆる種類のLOGで撮影できる。また、日中、夕方、夜間のショット、あるいは人工照明を使用したショットのLUTなど、映像と照明条件に応じて、クリエイティブなLUTを使用できる。Colorist FactoryのWebサイトはこちら。