AppleとREDは、Metal GPUでのR3Dファイルのアクセラレーションをサポートする。ようやくSDKが完成し、主要なNLEに実装される用意が整った。FCPX、DaVinci Resolveや他のNLEにも間もなく提供される予定だ。
米国特許裁判所における、RED RAW内部記録に関するREDの特許へのAppleの挑戦に関して、以前レポートした。 Appleの目的は、すべてのカメラメーカーがProRes RAWをカメラで内部記録できるようにすることだったが、これは不調に終わった。そのため、ProRes RAWを内部記録するにはREDからライセンスを取得する必要がある。
Metal GPU R3Dアクセラレーションをインテグレート
Jarred Land氏が従来より述べているように、そのような関係にありながらもREDとAppleは引き続き協業している。次のステップは、R3Dファイルに対応するMetal GPUアクセラレーションのインテグレートであると思われる。 2019年12月12日に、Jarred Land氏は以下のようにReduserに投稿している。(要約)
SDKのMetal GPUアクセラレーションサポートが完了した。このサポートは、今後24時間以内に展開される。
サードパーティはアプリへのインテグレーションを開始でき、FCPは次のメジャーリリースで提供される予定。 Metal SDKの完成はREDCINE-Xの更新よりも優先されたため、Metalのサポートは、皮肉なことにREDCINE-Xよりも先に他のNLEがサポートするだろう。
また、Windowsに関しても、今後24時間以内にCUDA関連の情報が発信されるだろう。
これは確かにAppleユーザーにとって朗報だ。簡単に言えば、MetalはAppleの新しいテクノロジーであり、GPUエンコード機能を強化する。これにより、REDのR3Dのような高解像度、高ビットレートのビデオファイルを使用する場合、大幅な高速化が見込める。 Apple Metalの詳細については、こちらを参照いただきたい。
Jarred氏も同じ情報をInstagramに投稿している。 REDとAppleは、SDK によるMetal GPUアクセラレーションのR3Dサポートを最終的に完了した。これは、今後24時間以内にサードパーティに展開される予定。
https://www.instagram.com/p/B5_RO3cBT8v/
FCPでのR3Dサポートは、次回のメジャーリリースでインテグレートされる。 Jarred氏は、ブラックマジックデザインはすでにDaVinci Resolveへのインテグレートを行っていると述べている。他のNLEも同様に続くだろう。
Apple Afterburnerカードのサポートは未だ不明確だ。 Jarred氏はReduserでのコメントで、「これについてはまだ話せないが、このカードはProResを高速化するためだけに使用されることはない」と述べている。
Jarred氏によると、Windowsユーザーに対しても、CUDA関連のニュースがまもなく発表されるようだ。