GEMINI 5K S35センサーは、宇宙空間や超低照度環境での特別なユーザーが使用することを考慮したセンサーとして開発されていた、今回一般ユーザーへの販売が開始された。
同社は1月に、宇宙空間で使用する特別な顧客向けに、custom S35低照度センサーを開発した。以下はRED Digital Cinemaの社長Jarred Land氏がInstagramで語っていた要約。
このセンサーは”幅30.72mm、高さ18mmの大きさで、超高感度(Heliumより2stop高感度)のビッグピクセルを持ち、5K、96fpsをサポートする。低照度の環境で使うことを想定しているので、明るい環境で使うにはNDが必要。これは通常の製品ではなく、REDストアやRED.comでは扱っていない。現在5台のみ作られた。
このほど同社は、このセンサーを超低照度撮影に特化した超高感度センサーとして、同社のサイトで一般向けに注文を受けられるようにした。以下は同社のWebサイトの記事の要約。
GEMINI 5K S35センサーは低照度性能が非常に優れ、宇宙空間で使用できるセンサーとして開発された。しかし同社は一般ユーザーへの拡販のため、「ノーマル」バージョンを追加した。これは昼夜を問わず撮影することができる。
Dual Sensitivity (LLモードと Standardモード)
ジェミニセンサーは、REDの最高感度のセンサーに位置付けられるが、2つの感度モードが用意されている。標準モードとLL(ローライト)モードだ。明るい条件下では標準モード、暗い環境ではLLモードを選択できる。これはパナソニックのVaricamやEVA1で使われているデュアルISOセンサーと同じようなものだ。 GeminiのLLモードでは、暗い状況でもノイズの少ないクリーンな画像を撮影できる。 LLモードは非常に低照度な環境でのみ使用する。また、センサーにはハイライトを抑える機能がある(下のスクリーンショットを参照)。
“Standard”と “Low Light”(LL)モードの切り替えは簡単に行える。下は、GEMINIセンサーのデュアル感度のプロモーションビデオ。
GEMINI 5K S35センサーを搭載したEPIC-Wの主な特長
- 最適化された低照度性能を実現する5K S35センサー
- 15.4メガピクセルデュアル感度CMOSセンサー
- 30.72mm×18mm(対角:35.61mm)
- デュアル感度センサーにより、さまざまな撮影環境に柔軟に対応
- スタンダードモードとローライトモードをシームレスに切り替え可能(再起動不要)
- 5K/96fpsまでをサポート
- ダイナミックレンジは16.5stop
- ProResまたはAvidを使用して4K/30fps、2K/120fpsまでサポート
- REDCODEとProResまたはAvidを同時記録
- 最大275 MB / sの書き込み速度
- 交換できるレンズマウント
価格
価格は$ 24,500から。また、WEAPON Carbon FiberとRED EPIC-W 8Kのユーザーは、GEMINIセンサーにアップグレードすることもできる。
センサーアップグレードオプション
- SMC2 WEAPON HELIUM> $ 4950でアップグレード
- DSMC2 WEAPON DRAGON> $ 4950でアップグレード
- DSMC2 EPIC-W HELIUM> $ 4950でアップグレード。
以下はGEMINI 5K 搭載EPIC-Wのプロモーションビデオ