Trapcode Suite 15は、3DパーティクルシステムをAfter Effects上で実現するプラグイン。火や水、あるいは地形などを表現できるグラフィックスソフトウエアだ。今回リリースされたTrapcode Suite 15ではDynamic Fluids物理エンジンを追加して流体の表現も可能とした。
Red GiantはTrapcode suiteのアップデートを発表した。これは物理学と流体力学に基づいた3Dパーティクル生成ができる11のプラグインツールセットを拡張したものだ。 加えてTrapcode Mirを使用して3Dオブジェクトをインポートできる。
Red GiantのChad Bechert CEOによると、Dynamic Fluids物理エンジンの追加は、After Effectsで新たな創造性を提供する重要な一歩としている。 「ダイナミック流体物理エンジンの導入により、粒子に流体内での動きを再現し、相互作用する有機的な表現を生み出すことができます。今回のリリースでは、After Effectsでのプロセスを見直し、よ柔軟なパーティクルシステムのアニメーション、モーショングラフィックス、VFXが可能になります。」とも述べている。
After EffectsでのTrapcode Suite 15による流体表現
ブレードランナー(原題:Blade Runner)2049とレディ・プレイヤー1(原題: Ready Player One)を手掛けたRed GiantユーザーTerritory Studioは、新しいプラグインでプロモーションビデオを制作した。
Trapcode Suite 15の主な特徴
Trapcode Particular 4
Trapcode Particular 4は、リアルな火、水、煙、雪などの効果が作成できる。複数のパーティクルシステムを3Dオブジェクトと共に1つの3D空間に結合することにより、複雑で洗練されたエフェクトが可能になる。
Trapcode Form 4
複数のTrapcode Formパーティクルグリッドと被写体を3D空間で合成することができる。Trapcode Formパーティクルの動作を正確にコントロールできる。
Trapcode Mir 3
Trapcode Mirは、モーショングラフィックス用の水面、無限ループ、地形、3Dオブジェクトを作成する。
Trapcode Suite
Trapcode Suite 15はこちらのWebサイトから入手できる。
価格は新規ライセンスが140,400円。その他アップグレード版とアカデミック版がある。