RED CEOのJarred Land氏が、reduser.netフォーラムで1枚の写真を投稿し、新しいカメラ、RED Rangerを発表した。ただし、これはレンタル専用。手にするためには2月上旬にRED認定レンタルショップに確認する必要がある。
RED Ranger について、Jarred Land氏はreduser.netで次のように説明している。(要約)
想像していただけるように、これらのカメラは生産台数が極めて少ないため、販売するとかなり高価になってしまいます。一人につき少なくとも10台購入していただかないと採算が取れません。そこでレンタルショップの皆さんとCinegearで話し合い、レンタル専用としました。
Red Rangerは特注のオーダーメイドカメラと見なすことができる。 Land氏は、このようなカスタムカメラはだれでもオーダーできると述べているが、多くの台数をオーダーする必要があり非現実的なのだ。
RED Rangerの概要
このカメラはスリムなPanavision DXL2のように見える。REDはPanavisionとLight Ironと並んで、DXLカメラの主要な貢献者であるため、今回の発表は完全に理にかなったものだ。同じセンサーも搭載されている。REDMonstro 8K VVだ。このセンサーは、16ストップを超えるダイナミックレンジを持ち、16ビットのRAW映像をキャプチャし、1600のネイティブISO設定をサポートし、8K(12:1のrecdcode)RAWで最大60 fpsの撮影をすることができる。センサーサイズは幅40.96mm、高さ21.6mm で、これはSuper35mmセンサーの約2倍の面積だ。
RED Rangerの新しいフォームファクターは、本格的なプロダクションの要求を満たすものとなっている。多くのI / Oが搭載されており、追加のモジュールは不要だ。これは、従来のREDのコンセプトに少し反するかもしれないが、このカメラの場合、単一のパッケージのほうが適しているだろう。
詳細仕様
これ以上の情報は今のところ発表されていない。いつものように、REDの発表はこのような形で行われるので、まだまだ不明な点は多くある。 しかしRED Rangerは、間もなくいくつかのRED認定レンタルハウスで利用可能になる予定なので、詳細はすぐに明らかになるはずだ。
RED Rangerは最初のカスタムREDカメラではない。RED Heliumを覚えているだろうか?あるいは2016年にデヴィッド・フィンチャー(David Fincher)監督のために作ったRED Xenomorphというのもあった。
このようにREDは今までにもカスタムカメラを作っている。ただし、これを使うには、十分な資金を用意するか、有名な監督でなければならない。
REDの将来
このRED Rangerは一つのレンタルアイテムだが、おそらくこれはREDカメラの将来を垣間見せている。 DSMC(Digital Still Motion Camera)とDSMC2のデザインは、Brain(カメラ本体)だけでは何もできないので、全てのユーザーに勧められるものではない。ほとんどの場合、追加のモジュールやアクセサリーに同じ程度の金額を費やす必要がある。RED Rangerのコンセプトは一つのパッケージで完結するという意味では、使いやすいカメラなのかもしれない
リンク: reduser.net | Twitter (Jarred Land)