REDは、DSMC3カメラ用の新しいRFからPLレンズマウントアダプターをリリースした。堅牢な構造で、i/レンズデータ通信に対応し、専用のサポートブラケットを介してKOMODOとV-RAPTORのボディにネジ止めすることができる。また、このアダプターの電子NDバージョンも近日発売予定となっている。
2021年9月に標準のV-RAPTORを発表した際、REDは電子NDフィルターシステムを内蔵したRF-PLレンズマウントの登場も発表している。この待望のアクセサリーはすぐそこまで来ているようだが、アダプターの標準バージョンはすでに発売されている。
KipperTieやWooden Cameraなどのサードパーティ製オプションに加え、シネマスタイルのポジティブロックマウントレンズをDSMC3カメラのネイティブRFマウントに適合させることができるようになる。KOMODO、V-RAPTOR 8K VV、そして新発売のV-RAPTOR 8K S35に対応している。
RED RF to PL アダプターパック – 特徴
チタンで作られたREDの新しいRF to PLレンズマウントアダプターは頑丈にできている。マウントはシム可能で、REDによると、温度変化にあまり影響されないので、バックフォーカスの問題を防ぐのに役立つはずだ。
マウントの遊びを避けるため、専用マウントブラケットを介してKOMODOやV-RAPTORのボディに直接取り付けられるようになっており、これが同社が2種類のアダプターパックを用意している理由だ。KOMODOでは、トップサポートブラケットとボトムサポートブラケット、そして新たに1/4″-20と3/8″-16のマウント穴を追加したサイドリブを同梱し、ARRIロゼットも同梱している。V-RAPTORでは、マウントはトップとボトムブラケットを介してボディの前面に直接ネジ止めされている。
最後に、このマウントはCookeのi/データプロトコルにも対応しており、ガラスとKOMODO/V-RAPTORボディ間でレンズデータの通信が可能で、かつ記録トリガーも可能だ。ちなみに、PLレンズのi/データサポートは、最近ベータ版ファームウェア1.7.0でKOMODOに搭載さ れた。
電子式NDバージョンも間もなく登場
同社によると、このRFからPLマウントへのアダプターの電子NDバージョンは間もなく登場する予定だ。REDチームは、今度のアダプターのNDフィルターが、V-RAPTOR XLの内蔵NDと可能な限り一致するように努力している。
現時点では、NDフィルターを内蔵したRFからPLへのマウントオプションとして、例えばBreakthrough PhotographyのCinema DFM、KipperTieのRevolva RF-PLとStrata PL-ND、また最近リリースされたMOFAGE POCOが利用可能だ。
価格と発売時期
RED KOMODOとV-RAPTOR用の新しいRED RF to PLアダプターパックは、現在予約受付中で、まもなく出荷が開始される予定。どちらのバージョンも小売価格は1,500ドルだ。これはRED KOMODOカメラ本体の4分の1の価格なので、電子NDのバリエーションがいくらになるのか気になるところだ。
詳細については、こちらのREDのウェブサイトをご覧ください。