RED V-RAPTOR XLカメラのリリースは昨年予告されており、REDによると、2022年に39,500ドルで登場することになっている。このカメラは先週末にロンドンで開催されたBSC Expoで展示され、V-RAPTORと同じ8K VVセンサーを搭載し、I/Oや内蔵NDフィルターなどが大幅に増えるようだ。
DSMC3のラインアップの中で、次のREDカメラはかなり巨大なV-RAPTOR XLになるようだ。REDは実は昨年の9月にV-RAPTORが発表されたとき、すでにこのカメラを予告していた。同社は「通常サイズ」のV-RAPTORの製品ページをアップしたとき、ずっと下にスクロールするとXLバージョンのティーザーが表示された。
先週末、ロンドンで開催されたBSC Expoでは、RED V-RAPTOR XLが、より小さなDSMC3モデルの隣に展示されていた。これは、このカメラがもうすぐ発売されることを意味しているのだろうか?XLについてこれまでに分かっていることをまとめた。
RED V-RAPTOR XL
V-RAPTOR XLのサイズ、価格、ボタン配置から判断すると、オーナー向けではなく、多人数のカメラクルー向けのレンタルカムになると思われる。V-RAPTOR XLは内蔵NDフィルター、24V AUX電源、交換レンズマウントを搭載することが分かっている。
上の写真から、カメラの操作側には、録画開始/停止、NDフィルターコントロール、2つの割り当て可能な機能ボタンなど、いくつかのボタンが見えるだけだ。さらに、メディアスロット、ARRIロゼットマウント、ファン吸気口がある。
カメラのもう一方(アシスタント側)は、LCDスクリーン、オン/オフスイッチ、録画開始/停止ボタン、すべてのカメラI/Oコネクタの周りにいくつかのボタンがあり、より複雑なようだ。3つのSDI入力、USB-C、GENLOCK SDI、19.5-34V DC-IN、2つのAUX、CTRL、タイムコード、GIG-E、オーディオ、3.5mmヘッドホンジャックなどが確認できる。さらに、カメラ前面には、3ピンのLemo(24V RS 3A MAX)コネクタが2つ、12V AUX-3 1A MAXの2ピンのLemo、EVF SDI出力がある。
REDは、XLをスタジオ構成やハイエンドプロダクションに適したオールインワンシステムとして提示している。Jarred Land氏は自身のInstagramの投稿の中で、XLのイメージセンサーは通常のV-RAPTORのものと同じ、8K Vista Vision 8192 x 4320(センサーサイズ40.96mm x 21.60mm, 対角46.31mm)であるとコメントしている。XLは、V-RAPTORのような縦線のステッチ問題に悩まされることがないことを期待したい。
BSC ExpoにV-RAPTOR XLが展示されたこと自体に、大きな意味はない。正確な発売日はわからないものの、そろそろ近づいてきているのかもしれない。やはり、Reduserのフォーラムでは、すでにこのスレッドでXLについての議論が行われている。
価格と発売時期
RED V-RAPTOR XLの発売時期について、現在わかっている情報は、2022年ということだけだ。価格はREDによると39,500ドルの予定(BRAINのみの価格になると思われる)。参考までに、「通常サイズ」のRED V-RAPTORは現在24,500ドル(BRAINのみ)で販売されている。
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