Redrock Microが映像撮影にロボットシステムを導入
新しい映画制作技術が発表された。Redrock Micro Eclipse for Robotsだ。ワイヤレスフォーカス、アイリス、およびズームシステムが、ロボットアームの動きと完全に同期して、正確に制御できる。
産業用ロボットを使用
従来、産業用ロボットといえば、自動車工場などでおなじみだった。ここ10年間ほどで、このような産業用ロボットを映画や映像制作で使用することが多くなっている。これらのロボットの中には、MRMC Boltのような映画制作用に設計されたものもある。同じ動きを同じタイミングで繰り返すことができるため、映像制作にも活用できいるのだ。ロボットを映像制作に利用するのは良いアイデアだが、欠点は、価格が高く、レンタルでも多額の費用がかかることだ。
Redrock Microは最近、Mayaプログラムの一部としてソフトウェア会社のオートデスクとパートナーシップを結び、Mimicと呼ばれるプラグインの改善を支援した。 Mimicは、産業用ロボットを制御するためのオープンソースのAutodesk Mayaプラグインだ。より簡単に言えば、これはグラフィックインターフェースで、ユーザーは、専門的な知識がなくても、非常に複雑なロボットの動きを作成できる。
Eclipse for Robots
Redrock Microのインタビューでは、Eclipse for Robots Focus Iris Zoom(FIZ)ワイヤレス制御システムについて伺った。FIZシステムは新しいものではないが、ロボットの動きとレンズ制御を正しく同期させることは新しい。その結果、Mimicプラグインには、Redrock Micro Eclipse for Robotsと完全に統合するレンズ制御インターフェースが組み込まれている。
Eclipse for Robotsシステムは、コントロールブレインが埋め込まれたAtlasレンズコントロールモーター、コンピューター制御用のPortal Solo USBインターフェース、およびAtlasモーターに電力を供給するPortal Powered Hubで構成されている。しかし、Redrock Microハンドヘルドフォーカスコントローラーを1つ追加することで、ロボットなしでEclipse for Robotsシステムを使用することもできる。これにより、非常に用途の広いシステムになる。すべてのEclipse機器は15mmロッド標準と0.8ピッチのギアリングを備えている。
価格と発売時期
Eclipse for Robotsシステムは産業用ロボット同様安価ではない。 Eclipse for Robots Foundationバンドルは2700ドルで、さらに4130ドルで3台のAtlas Motorsを追加する必要がある。つまり、基本スターターパックは6830ドルだ。ただし、約22000ドルのARRI WCU-4 FIZシステムや12000ドルで販売されているTeradek RT CTRL.3キットと比較すると、Redrock Micro Eclipse for Robotsシステムは手頃な価格で、かつ非常に用途が広いと言える。