Removu S1 GoPro用ジンバルスタビライザーレビュー
最近のGoProの実績は芳しくないものがあるが、GoProのカメラ自体は実にあちこちで使われており、プロのカメラマンでも普通に使っている。このカメラの問題点の一つがローリングシャッター現象で、ちょっとカメラを振っただけでもすぐに分かるほどだ。
そこで、ジンバルスタビライザーに乗せることになる。ただ、GoPro用のジンバルスタビライザーはかなり多く出回っているが、どれも満足できるものではなかった。多くはちゃちな作りで、変わり映えが無く、大した機能を持っているわけでもない。
品質
さて、今回紹介するのは、中国のメーカー、RemovuのGoPro用ジンバル、 Removu S1だ。すぐに気付くのが作りの良さで、プロ用途にも十分耐えられるものだ。そして、詳細に見てみると、様々な使えるアイデアが仕込まれていることが分かる。
同梱品と使用感
本体とアクセサリーは小さなケースに収納されている。ジンバルは他のものと同様、3個のモーターがマウントされているが、異なるのは、これらのモーターは防水対策がされていること。ビデオでもテストしているが、かなりの雨でも問題ない。ジンバル本体は、付属のハンドルに装着できる他、GoProのスタンダードアクセサリーであるヘルメットマウントや胸当てにも装着できる。グリップには取り外しできるリモコンが仕込まれており、ジョイスティックの動作をリモートコントロールできる。付属の GoPro Hero4とHero5用のハウジングはうまくデザインされていて、カメラをスライドインしてレバーひとつでロックできる。防水ハウシングはスリムで、GoPro純正のものよりコンパクトなほどだ。各ハウシングは、ジンバルに簡単にマウントできる。
各種オペレーションモード
オペレーションのモードは、パンモード、フォローモードとロックモードの3通り。パンモードではジンバルをパンすると、チルトは固定されたままカメラがついてくる。フォローモードでは、パンとチルト両方がオペレーターの動きにフォローする。そしてロックモードは、パンもチルトもついて来ないで、オペレーターの動きにかかわらず同じ方向を向いたままになる。どのモードも使い易い。
性能
Removu S1は3つのモードをスムースに切り替えて使うことができる。レビュー中、ジンバルがあらぬ方向を向いてしまって、水平は完全に傾いてしまうという問題が発生した。マニュアルを調べてジンバルをキャリブレートしたら、5分で正しい動きになった。ただし、メインハウジングの底にあるGoProマウントを取り外す必要があるので、ドライバーが必要だ。
まとめ
Removu S1は、歩きながら安定したショットを撮りたいビデオブロガーやヘルメットに装着してビデオを撮りたいアクションスポーツユーザーなど、様々なシーンで使われている。自分の印象で言えば、 Removu S1は他の競合製品より優れている。あえて不満点を言うなら、動作のスピードを変えられると、もっと良かっただろう。ただ、動作スピードは安定した映像とうまくマッチするところに設定されており、すごく遅いというようなこともない。 Removu S1は既に出荷済みだ。
Removu S1のWebページはこちら