Renderro – クラウドベースの編集
多くのクリエイターにとって、デスクトップ・コンピュータは日々の仕事に最も必要なデバイスだ。しかし、そのコンピュータが、遅すぎるとしたらどうだろう?クラウドベースのワークスペースであるRenderroは、外出先でパワフルなクラウドコンピュータを利用できるサービスだ。このサービスは、外出先でも強力なクラウドコンピュータを使用できる。適切なインターネット接続を追加するだけで、すぐに利用できる。
Renderroが誕生して約2年、サービス開始以来、時間をかけて進化を続けている。今回は、CEO兼創業者のピトール・チョムチク氏に、Renderroの最新情報を語ってもらった。
基本的に3つの重要なことが追加された:1)メディアファイルのオンライントランスコードを実行する機能。2) Teamsという新しい機能が追加され、複数のユーザーが同じ(クラウド)コンピュータにアクセスし、プロジェクトに関連するすべてのファイルにアクセスすることができるようになった。3) 新しい料金体系が追加された。いわゆるProプランでは、月ごとの「定額料金」が提供されるので、支払い額が明確に分かる。
Renderroのクラウド型ワークプレイス
超強力なコンピュータを必要な時だけ「クラウドで」利用できるというのは、特に毎日そのようなマシンを必要としない場合、非常に興味深いコンセプトのように思われる。プロジェクトにもう少しパフォーマンスが必要な場合、そのプロジェクトをRenderroにプッシュし、強力なクラウドコンピューティングインスタンスで作業することができる。Renderroで作業するために特別にパワフルなコンピュータは必要ない。あなたのラップトップは、クラウドに住む実際のワークホース・マシンのリモコンになるだけなのだ。
ただし、ひとつだけ覚えておいてほしいことがある。クラウドのインフラはMicrosoft Windowsで動作しているので、そのOS上で動作するように設計されたアプリケーションであれば、どのようなデバイスからでも接続できる。
Renderro Teams
Renderroは、クラウド上のコンピュータというだけでなく、本格的なコラボレーションプラットフォームだ。チームのメンバーが同じオフィスに座り、それぞれが同じNAS(ネットワーク接続ストレージ)にアクセスし、リアルタイムにコラボレーションできる。
チームメンバーはそれぞれ別の場所にいる可能性がある。Renderroは、チームメンバー全員と彼らが必要とするすべてのファイルをつなぐ。
オンライントランスコーディング
Renderroのオンライントランスコードでは、あらゆるビデオメディアをあらゆるフォーマットと解像度にトランスコードし、オプションで透かしを入れることもできる。これは、追加のソフトウェアや設定なしで、Renderroの管理パネルからすべて行うことができる。このようにして、コラボレーターやクライアントと簡単にビデオを共有することができる。
クラウドマシン上で直接ファイルをトランスコードできるため、同じファイルの異なるバージョンをアップロードする必要がなくなり、代わりにクラウド上で直接トランスコードが行われ、ワークフローが効率化される。
新しい価格設定
クラウドサービスに対する通常の課金方法は、時間単位または分単位での課金となる。これは公正な取引だが、最終的な価格については不確定要素が多く、ビジネスを成功させるためには、少なくともコストの見積もりはしておきたいものだ。例えば、1分単位で課金されるレンダーファームは、ソフトウェアのエラーやファイルの破損、バージョン管理などが発生しなければ、一見お得に見える。しかし、レンダリングを仕上げるために更に時間(=$)を費やさなければならないことが判明するのだ。
Renderroは、新しいProプランを導入することで、これを解決している。これは、毎月のクラウドコンピュータの使用時間とクラウドストレージの利用を一定量に制限する単一のサブスクリプションだ。ピョートル氏は、ほとんどのプロフェッショナルがRenderroでプロジェクトを仕上げ、納品するには、このランクで十分すぎるほどだと見積もっている。
さらに、2台目のクラウドコンピュータと、より多くのクラウドストレージなどの特典が追加されるStudioという上位の階層も新たに追加された。価格はこちら。
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