RØDE Wireless Go IIは、ワイヤレスオーディオ録音に最適なソリューションとして好評だが、付属のRØDE Centralソフトウェアがバージョン1.3となり、さらに多くの機能を提供するようになった。
RØDE Centralは、Wireless Go IIシステムのバックオフィスと言える。小型トランスミッターやレシーバーの各種設定、録音結果の管理、ポストプロダクションの準備などを行う。
今回発表されたRØDE Central(記事はこちら)のバージョン1.3には、待望の機能が満載されている。
RØDE Central
バージョン1.3の新機能(HPより抜粋)のほとんどはユーザーからのフィードバックに基づくもの。RØDEはユーザーの声に耳を傾け製品を改良している。
バッチエクスポート
RØDE Centralから複数の録音を同時にエクスポートできるようになった。エクスポートしたい録音にチェックを入れ、「エクスポート」をクリックする。
選択してエクスポート
ファイル全体をエクスポートするのではなく、録音の一部を指定して個別にエクスポートすることができるようになった。これを行うには、右クリックして波形上の任意の場所に選択ツールをドラッグし、必要なセクションをハイライトしてから、’Export Selection’をクリックする。
ユーザー・マーカー・インデックス
手動で録音に付加したマーカーは、各マスター録音の下にあるドロップダウンメニューにインデックスされるようになった。
アクセスしたい録音の横にある矢印をクリックすると、マーカーのリストが表示される。マーカーをクリックすると、その部分にジャンプし、このマーカーとファイル内の次のマーカー(または他にマーカーがない場合は録音の終端)の間が選択される。“選択範囲を書き出す”をクリックすると、この部分のオーディオを書き出すことができる。
色分けされたマーカー
録音ファイル内のドロップアウトマーカーとユーザーマーカーを区別するため、それぞれ赤と緑に色分けされるようになった。ドロップアウトリージョン 10秒以内に複数のドロップアウトが発生した場合、複数のドロップアウトマーカーがまとまって表示されるのではなく、「ドロップアウトリージョン」として表示されるようになった。これは、個々のセクションとしてエクスポートできる。
「ジャンプ・トゥ・マーカー」ボタン
「Jump to Marker」ボタンが追加され、ドロップアウト、ドロップアウト領域、ユーザーマーカーを簡単に検索してエクスポートできるようになった。これらは、波形の下の再生ボタンの横にある。移動したいマーカーの種類(ドロップアウトまたはユーザーマーカー)を選択し、ボタンをクリックするだけで、それらのマーカーにジャンプすることができる。ジャンプ先のマーカーの種類に応じて選択項目が作られ、「Export Selection」ボタンを使って個別にエクスポートすることができる。
録画の名前付け
RØDE Centralで録画の名前を手動で編集できるようになった。録音のタイトルをダブルクリックして新しい名前を入力し、「Return/Enter」キーを押して保存する。
注:録画ファイル名は送信機ではなくRØDE Centralに保存される。つまり、Wireless GO IIをパソコンに接続した場合、保存されたファイル名は表示されない。
ミニナビバー
メイン波形の上にミニナビゲーションバーが追加された。これは、すべてのマーカーを含む完全なファイルを表示し、必要な録音部分に素早くジャンプすることができる。特に長時間の録音で便利だ。
区間をクリックしてその区間にジャンプすることも、クリック&ドラッグで録音全体をスクラブすることもできる。また、右クリックしてドラッグすると、ミニナビゲーションバーで選択することができる。
波形の拡大表示
波形のズーム機能も追加された。この機能により、波形の一部を拡大して、詳細な選択を行うことができる。選択ツールでエクスポートすることも可能。
リリース時期
アップデートされたv1.3のRØDE Centralは、こちらから無償でダウンロードできる。RØDE CentralソフトウェアはiOS/AndroidとmacOS/Windowsの両方に対応しているが、今回のアップデートは主にエクスポート関連の機能に焦点を当てているため、上記の改善点はデスクトップ版でのみ利用可能だ。モバイル版のRØDE Centralアプリは、ラップトップを必要とせずに設定を調整することに重点を置いている。
Link: RØDE