RolandからAeroCaster、WebプレゼンテーションドックUVC-02、グースネックマイクロホンCGM-30の3製品が発売された。これらの製品は、サードパーティーのアプリをインストールしたり、高価な機器に投資する必要が無く、簡単な作業を行いたいユーザーを主なターゲットにしている。
2020年のパンデミックの始まり以来、オンライン上で電話や会議を行うことを余儀なくされたため、ライブストリーミングソリューションが普及した。あらゆる予算とニーズに対応したソリューションが存在する。
SIGMA fpやソニーZV-1ではファームウェアのアップデートでライブストリーミング/ウェブカメラモードが有効になる。また、より専門的な、YoloLiv Yolobox ProやTeradek Wave 7″ 5イン1ライブストリーミングモニターのような製品もある。
しかし、自宅で作業しているほとんどの人にとって使いやすい製品は意外に少ない。ローランドは、その隙間を埋めるべく、AeroCaster、WebプレゼンテーションドックUVC-02、グースネックマイクロホンCGM-30を発表した。
Roland AeroCasterの特徴
Roland AeroCasterは、物理的な映像入力を持たないため、ライブストリーミングシステムとしては画期的なものだ。実際、AeroCasterは最大4台のiOS/Androidモバイルデバイスを同時に接続し、その内蔵カメラを使ってライブストリーミングを行うことが可能だ。
つまり、一眼レフカメラやミラーレスカメラがなくても、Roland AeroCaster Camera App経由でスマートフォンやタブレットをAeroCasterに接続し、好きな場所に配置するだけでライブ配信を開始できる。
スマートフォンの代わりに、AeroCasterにUSB-Cで接続し、AeroCaster LIVEアプリを起動したタブレットを使用して、すべてのビデオフィードをモニターすることができる。LIVEアプリでは、以下のことができる。
- トランジションの調整
- フォーカス/ズーム/露出/ホワイトバランスなど、さまざまなカメラの設定を調整。
- Facebook、YouTube、Twitchなど、主要なストリーミングプラットフォームに接続可能
- iPadのメディアにアクセスし、カスタムイメージオーバーレイの作成、ビデオクリップ、写真、グラフィックの再生。
- BGMや効果音の再生
さらに、画面共有のために、AeroCaster LIVE AppをWi-FiでGoogle Chromeブラウザー経由でパソコン/モバイル端末に接続することも可能だ。より大きなディスプレイでライブ出力を確認することができる。
パネルと入出力
Roland AeroCasterのパネルは、かなりシンプルだ。
- マイク、ライン入力、メインボリュームのボリュームを調整する4つのオーディオフェーダー
- マイクゲイン、コンプレッサー/リミッターの専用ボタン。
- オーディオモニタリングボタン
- BGM、サウンドエフェクト、またはユーザープログラム可能なボタンを起動するための4つのボタン
- ピクチャー・イン・ピクチャーボタン2つ、画面分割ボタン2つ
- 映像選択ボタン4個
AeroCasterは、高価なライブストリーミング機器のような派手な機能(例えば、キーイングなど)はないが、十分役に立つ。
ユニットの背面には、2つのXLRオーディオ入力、3.5mmオーディオ入力、RCAモニター出力、電源用の5V USB-C入力、そしてタブレットに接続するためのもう1つのUSB-Cポートがある。
Roland UVC-02 ウェブプレゼンテーションドック
次にRoland UVC-02 web presentation dockはその名の通りオンラインミーティングやビデオ通話を想定している。このデバイスのコンセプトは、3つのステップで通話の質をグレードアップさせることだ。
- まず、カメラをHDMIでRoland UVC-02に接続する。
- 次に、外部マイクをXLRで接続し、会議中に音楽を流したい場合はスマートフォンをAUX入力に接続する。
- 最後に、UVC-02をUSBでパソコンに接続する。
これで準備は完了だ。UVC-02はコンピュータ上にウェブカメラとして表示され、ビデオ入力として選択することができる。
また、Roland UVC-02はミキサーとして機能し、各音声ソースの音量調整、音声出力のモニター、ビデオカメラとパソコン画面の切り替えが可能だ。
つまり、UVC-02は、外部電源を必要としない携帯性に優れた軽量なデバイスで、ライブミーティングを大幅に、そして迅速に改善することができる。
CGM-30 グースネックマイクロホン
UVC-02と同時に、ローランドはWebプレゼンテーションドックに直接接続するグースネックマイクロホンCGM-30を発表した。
長さ300mmのコンデンサーマイクで、超単一指向性、48Vファンタム電源(DC9-52V)が必要で、取り外し可能なウィンドスクリーンが付属している。
価格と発売時期
全製品は2022年3月発売予定。Roland AeroCasterとWebプレゼンテーションドックUVC-02はそれぞれ295.00ドル、グースネックマイクロホンCGM-30は68.00ドルで販売される。
詳しくは、こちらのローランドのホームページをご覧いただきたい。