ローランドがR-07を発表した。これは、ミュージシャンや映像クリエーターのために設計された超小型のオーディオレコーダー。小型軽量設計で、気軽に高音質の録音ができる。
オーランドR-07の概要
R-07は、61 x 26 x 103 mmの超小型オーディオレコーダーで、電池を含めた重量は150グラムとスマートフォンよりも小さく軽いくらいだ。音質や使い勝手にこだわるならスマートフォンに録音するよりも良い選択肢だろう。専用のレコーダーをいつも持っていると、気軽に高音質の録音ができる。
ローランドR-07は、2本の全指向性マイクを備えているが、レコーダーの下部に3.5mmのジャック入力があり、ラベリアマイクなどの外部マイクを使うこともできる。なお内蔵マイクと外部マイクを同時に使用することはできない。
電源は2本の単三電池を使用し、約15時間動作させることができる。ユニットの右側にはマイクロUSBポートが設けられている。
記録した音声はマイクロSD(SDHC互換)カードに保存されるが、下の表のように種々のフォーマットで記録することができる。
直感的な操作性
操作は、フロントパネルの小さなモノクロディスプレイ(128 x 64 mm)で行う。録音ボタン、再生コントロール、マイク入力ゲイン、ヘッドフォン出力レベル、メニュー/シーン/マーク/ A / B /リハーサルボタンがある。
シーン機能を選択すると、R-07はサンプルレート、レコードモード、リミッター、ローカット、入力レベルなどを自動的に理想的な設定に調整する。もちろん、必要に応じて設定を変更し、また保存することもできる。
ワイヤレス機能
ローランドR-07は、Bluetoothを内蔵しており、スマートフォン、スマートウォッチ、あるいはBluetoothスピーカーとワイヤレスで接続することができる。この機能を使用するには iOSあるいはAndroidスマートフォンでR-07 Remote Appをダウンロードする必要がある。これを起動することにより、レコーダーのBluetoothがオンになる。
スマートフォンやスマートウォッチからR-07をリモートコントロールすることで、R-07を最適なポジションに置いて、離れた位置から録音や再生を行うことができる。また、ワイヤレスヘッドフォンやBluetoothスピーカーを接続すると、録音された内容を聞くことができる。
フルレベルと少し低レベルでの録音を同時に行うデュアル録音モードや、ハイブリッドリミッターが装備されている。これにより、メインレコーディングでクリッピングが発生しても、問題個所を低いレベルのバックアップレコーディングで置き換えることができる。ハイブリッドリミッターは録音レベルのコントロールを自動的に行う。
なおカラーバリエーションとして黒、赤、白の選択ができる。
価格と発売時期
ローランドR-07はアマゾンで24,800円で入手可能。なお、Tascam DR-05Xは12,360と安価だがR-07より大きく、ワイヤレス機能も搭載していない。