ロ―tランドは、ライブストリーミング機能を備えた新しいビデオスイッチャーV-1HD +を発売した。このスイッチャーはV-1HDの後継機で、4系統のHDMI入力、XLR / RCA /マイクオーディオ入力を備えており、HDMI出力を介してAtomosレコーダーをトリガーできる。
接続性
新型コロナウイルスの影響で、ライブイベントのレコーディング/ストリーミングが一般的になってきた。このような需要に応えるため、ローランドは5年前にリリースした人気のV-1HDビデオスイッチャーのアップデートを行いV-1HD +を発表した。
この新しいバージョンは、次のような多数の入力/出力ポートを備えている。
- 4系統のHDMI入力。 1080で4:2:2/8ビット/60fpsの信号に対応。
- 最大解像度1080 / 59.94pの2系統のHDMI出力。 1つをレコーダーまたはライブストリームのメインプログラム出力として使用でき(詳細は後述)、もう1系統の出力で、Nextプレビュー表示または10画面が表示できる拡張マルチビューアーに変えることができる。
- 48Vファンタム電源を備えた2系統のXLRポート、1系統のRCAライン入力、およびMic / Aux入力、すべて最大24ビット/ 48Khz。
- 2系統のTRSオーディオ出力とヘッドフォンコネクタ。
- パソコンに接続するためのUSBメモリポートとUSBType-Aポート。
- タリーコネクタ、RS-232コネクタ、および1系統のDC12-17V電源入力。
重量は1.4Kg(ACアダプター除く)、大きさは316 x 121 x 65mmと小型軽量ながら多くの入出力をサポートしている。
フロントパネルと機能
V-1HD +のフロントパネルは、大きなTバー、A / Bプログラムボタン、トランジションボタンなど、以前のバージョンを踏襲している。ただし、この新モデルには、ピークライト付きの多数のオーディオボリュームコントロールボタンが新設されている。
またHDMIオーディオをマイク/ラインと統合できる14チャンネルのデジタルオーディオミキサーを備えているため、オーディオミキシング(コンプレッサー、ノイズゲート、イコライザー、ハイパスフィルターなどのエフェクト)がさらに進化している。
更に、いくつかのリコールメモリプリセットも備えている。ボタンを押すと、保存されている4つの静止画のうちの1つを呼び出すことができる。また接続された入力ソースから静止画を取り込むこともできる。これらの画像はDSKの下部3分の1またはフルスクリーンの背景として使用できる。
Roland V-1HD +は、他の優れたライブビデオスイッチャーと同様に、映像の上にグラフィックを簡単に追加する機能など、いくつかの組み込みエフェクトも備えている。
記録およびライブストリーム機能
V-1HD +をオプションのUVC-01(HDMIからUSBへのUVCエンコーダー)に接続すると、ライブストリーミングすることができる。 UVC-01のUSB出力をパソコンのUSBポートに接続すると、Facebook、YouTube、Zoomなどに簡単にストリーミングできる。
なおV-1HD +には、タリーライトのサポートと、Atomos Shogun 7などのAtomosレコーダーのリモート記録トリガーも可能。
価格と発売時期
V-1HD +の価格は148,500(税込)で発売されている。
録音機能を持ち、4系統のHDMI入力を備えた、ブラックマジックのATEM Mini Pro(72,535円:税込)と比較すると、V-1HD +は高価に見える。ただし、XLRオーディオ入力やデュアルHDMI出力などの利点がある。