ROSCOは、NAB 2018でMIXと名付けられた新しいLEDライトを発表した。このライトは、3種類のサイズを選択でき、高度なリモートコントロールを含め、多彩な機能を持っている。
ROSCOは照明器具の新会社ではなく、光フィルターなどのエンターテインメント用照明ソリューションでも有名な会社だ。最近、LED照明の専門会社DMGLumière社を買収し、今年のNABでMIXという新しいLED照明を発表した。
MIXはまずMINIとSL1の2種類のサイズが用意され、その後にMAXIがラインアップに加わる予定。これらのサイズは、DMGLumièreのLEDパネルで使用されていたのと同じ。 MIXには3つの異なるモードがある。
- ホワイトモードでは、昼光からタングステン、グレーン/マゼンタの補正など、幅広い調整が可能な白色光を出力する。
- カラーモードでは、昼光やタングステンを選択できる機能を備え、360°色相ホイールと調光カーブを含む輝度を使用して、色相、彩度を調整することができる。
- ゲルモードでは、膨大なゲルのライブラリからRoscoゲルを選択し、必要に応じてゲルの色相、彩度、グリーン/マジェンタシフトを調整することができる。
MIXの非常に革新的な部分は、リモートコントロールをはじめとする多才な機能だ。同社はMIXをコントロールするスマートフォン用のmyMIXアプリも開発している。ユーザーは、カラーパレットから色を選択したり、スマートフォンで写真を撮影して色をキャプチャし、ワイヤレスでMIXに転送したりすることができる。このアプリケーションにより、MIXをワイヤレスでコントロールし、クラウド内のプロジェクトフォルダ内のカラーの名前を付けて保存し、同時に複数のオペレーターで色を共有することができる。下はプロモーションビデオ。
MIXは、レッド、ライム、グリーン、ブルー、アンバー、ホワイトの6色のLEDカラーのミキシング機能を搭載している。これにより、RGBWまたはRGBAより広い色域を生成することができる。同社よれば、レッドとライムのエミッタはMIX専用に製造されているとのこと。即ち、MIX飲みが出せるカラー、トーン、色合いを作成できる。 MIXは、LAN、有線/無線のDMX、Wi-Fi、およびBluetoothを使用してオンボードまたはワイヤレスでコントロールできる。
Roscoは、myMIX Appを使用して、ファームウェアのアップデートを行い、MIXプリセットライブラリーに、より多くの色温度、色相およびRoscoゲルカラーを順次追加する予定であると述べている。なお、従来のDMGLumièreSwitchアクセサリー(ドーム、スナップバック、スナップグリッド、クイックフィットハンドル)とも互換性がある。
MINI MIX
- 寸法 – 585mm x 205mm x 37mm
- 重量 – 2.56kg
- 最大消費電力 – 100W
- CRI平均> 95 / TLCI平均> 90を有する288個のLED(48×6)を搭載。
SL1 MIX
- 寸法 – 1118mm x 205mm x 37mm
- 重量 – 4.18kg
- 最大消費電力 – 200W
- CRI平均> 95 / TLCI平均> 90を有する576個のLED(96×6)を搭載。
折りたたみができるMAXIの正式な仕様はまだ発表されていない。これについては後日わかった時にお知らせしたい。従来のSwitch MAXIパネルの形状を維持すると仮定すると、折り畳まれていない場合のパネルの寸法は、1219mm x 762mm x 37mmで、幅は381mmと予想される。
同社によると、MIXシリーズは2018年初夏に発売される予定。基本的なMINI-MIXライトキットは2,790ドル、基本的なSL1-MIXライトキットは3,490ドルの予定。