サムヤン(Samyang) は5月にEマウントの50mmFEレンズと14mmFEレンズを発表したが、50mmFEが先にリリースされた。今回は14mmFEの価格が発表されたので紹介しよう。
Eマウントのフルフレーム対応ワイドレンズに関しては、当サイトでもいくつか記事がある。Ninoのツァイスレンズのレポートも合わせて見ていただきたい。
このところ、サムヤン(欧米ではRokinon,やBowerブランドが使われている)から、安価なレンズの発売が相次いでいる。Xeenラインアップに見るように、それらはシネマ系のレンズだ。
これらのレンズは大手メーカーのものに比べ、オートフォーカスの対応で後れを取っていたが、今回これに対応したことで、その差が少なからず小さくなった。
フルフレームでは18mmが多かっただけに、14mmというのは興味深い焦点距離だ。
私はサムヤンのフルマニュアルレンズ 14mmEF を、これらシネレンズがアナウンスされる前から使っていたが、正直、今一つだった。特有の歪曲があったのだ。この新製品では解決されていると良いのだが。
レンズ構成を見てみると、f2.8-22、10群14枚で、以前と同じ構成であることが分かる。ただし、これらが同じだからと言って、性能も同じと言うわけではない。他のスペックも見てみよう。
サムヤン14mm FE f/2.8の主な仕様
絞り: f/2.8-22
レンズ構成:10群14枚 (3枚は非球面レンズ)
最短焦点距離: 0.20m
最大拡大倍率: x0.12
絞り羽数: 7枚
最大口径: 85.5mm
マウント: Sony FE/E
視野角: 113.9° (APS-C 89.8°)
長さ: 97.5mm
重量: 505g (レンズキャップを含む)
特性:
視野角113.9°というのは、あまり例がない。それをこの安価なレンズで実現しているのだから、きっと市場受けするだろう。価格は以下の通り。
オートフォーカスはプロやクリエーターの世界でも一般的になりつつある。一人で撮影するフリーランサーやジンバルでの使用、あるいはドローンでの使用にも適するだろう。写真撮影にもお勧めできるのは言うまでもない。