Samyang(サムヤン)は、富士フイルムXマウントカメラ用の初のオートフォーカス超広角レンズ、Samyang AF 12mm F/2 Xを発売した。この軽量で非常にコンパクトなレンズは、APS-Cセンサーをカバーし、約99.1°の画角と、わずか20cmの最短撮影距離を実現している。
2020年5月、富士フイルムはXマウントをサードパーティのレンズメーカーに正式に開放した。
Samyangは、最近ではソニーカメラ用のズームレンズ「Samyang AF 24-70mm F/2.8」をリリースするなど、活発に活動しているが、今回はXマウントカメラ用の初のオートフォーカスレンズである「AF 12mm F/2 X」をリリースした。
AF 12mm F/2 Xの特徴
Samyang AF 12mm F/2 Xは、APS-Cセンサーを搭載したXマウントカメラ用の超広角レンズ。現在、X-H1、X-S10、X-pro 1、X-pro 2、X-pro 3、X-E1、X-E2 X-E2s、X-E3、X-E4、X-T1、X-T2、X-T3、X-T4、X-T10、X-T20、X-T30など、ほとんどの富士フイルムのカメラに対応している。
サイズは59.2mm、重さは212gと非常にコンパクトなので、旅行などにも携帯できる。また、AF 12mm F/2 Xの画角は99.1°なので、風景写真にも最適だ。
レンズにはマイクロパターンのゴム製フォーカスリングがある。また、いくつかのジョイントと1つの背面保護ガラスがあり、レンズ本体を適切にウェザーシールし、雨や埃から保護している。内部にはリニアSTMフォーカスモーターがあり、高速で正確なオートフォーカス性能を実現している。
レンズ構成
AF 12mm F/2 Xのレンズ構成は、10群12枚。また、色収差を軽減するために、H-ASP1枚、ASP1枚、ED3枚の計5枚の特殊なレンズを採用している。
絞り羽根は、丸みを帯びた7枚で構成されており、滑らかで自然なボケ味を実現している。また、最短撮影距離は20cm、フィルター径は62mmとなっている。
価格と発売時期
Samyang AF 12mm F/2 Xは、399ドルで発売中。比較対象として、マニュアルレンズであるSamyang 12mm F/2.0 NCS CSは249ドル。オートフォーカスで考えられる唯一の競合は、999ドルで販売されているZEISS Touit 12mm F/2.8しかない。従って、オートフォーカス機能を備えたSamyangレンズはかなりお買い得なレンズと言える。
詳細については、Samyangのウェブサイトをご覧いただきたい。