Samyang(サムヤン)は「AF35mm F1.4 FE II」を発表した。これはソニー製フルサイズEマウントカメラ用35mmレンズの第2世代となる。開放F値1.4はそのままに、光学性能、AF性能、操作性を向上させたバージョンアップ版だ。
サムヤンのAFレンズは、創業50周年を機にラインアップを一新した。ソニーカメラ用のフルサイズ50mmレンズはすでに第2世代が発売されているが、今度は35mmレンズを発売する。
このレンズは、初代の遺産を受け継ぎながら、光学系の改良、動画撮影に適したAFシステム、使い勝手の良いボディの再設計などを行っている。
概要
新しいサムヤンAF35mm F1.4 FE IIは、ソニーEマウントカメラ専用に設計されたフルサイズ対応のレンズだ。先代と同じF1.4の明るい口径を共有し、被写体と背景の分離や低照度下での撮影に最適だ。しかし、今回のバージョンアップの最大の改良点の一つはAFシステムと言える。
動画撮影時のAFを改善
ソニーのミラーレス一眼や業務用ビデオカメラは、信頼性の高いファストハイブリッドAFシステムを搭載している。しかし、このシステムが最適な状態で動作するためには、カメラと同等の性能を持つレンズとの組み合わせが必要となる。
このレンズは、同社のリニアステッピングモーターシステム(STM)を搭載しており、動画撮影時にも、より高速なAF性能と被写体への確実な追従性を実現する。さらに、AFシステムのアップグレードにより、レンズ内部の可動部品から発生するノイズを低減している。これは、音を重要視するビデオグラファーにとっても有用な機能だ。
このレンズの最短撮影距離は29cmで、写真家も映画制作者も素敵なクローズアップショットを撮ることが可能だ。
光学設計
光学設計は、同社の高度なコーティング技術を用いた9群11枚のレンズを採用している。この中には2枚の非球面レンズと2枚の高屈折率レンズが含まれており、かなりのコントラストと解像度を保証し、フレームの端から端までシャープに撮影できる。
F1.4の円形絞りは、9枚羽根で滑らかなボケ味を実現。開放でも素晴らしい光学性能を発揮する。
構造、耐候性、カスタマイズ
レンズ鏡筒は一から設計し直している。重量は659gで、マット仕上げ、美しいシルバーリング、そして最も重要なのは4スポットウェザーシールシステムを備えていること。後者は、雨、雪、埃からレンズを保護する。
また、カスタマイズ可能なモードスイッチに加え、フォーカスホールドボタンが追加され、使い勝手が大きく向上している。撮影スタイルに合わせて、両ボタンに異なる機能を割り当てることができる。例えば、AFモード時にフォーカスホールドボタンで撮影距離を固定したり、瞳AFを有効にしたりすることができる。
主な特徴
- 35mm フルサイズ対応ソニーEマウント用
- F/1.4-16
- 9群11枚
- 非球面レンズ2枚、高屈折率レンズ2枚
- 最短撮影距離 0.29m
- フィルタースレッド:67mm
- 9枚の絞り羽根
- リニアSTM AFモーター
- カスタムモードスイッチ&フォーカスホールドボタン
- 重量:659g
価格と発売時期
ソニーEマウントカメラ用AF35mm F1.4 FE IIは、現在購入可能。公式小売価格は799ドルとなっている。