サムヤン(Samyang)はAPS-Cセンサーを搭載したミラーレスカメラ用のフルマニュアルレンズ「MF 85mm F1.8 ED UMC CS」を発表した。
先にAF 14mm F2.8がニコンFマウントで導入されている(記事はこちら)が、今回はAPS-Cセンサー用の85mmレンズが新たに導入された。
中望遠固定焦点レンズ
Samyang MF 85mm F1.8 ED UMC CSは、中望遠レンズに分類される。このレンズは、ミラーレスカメラ用85mmレンズを探しているユーザーには、数少ない選択肢の一つだ。
通常フルフレームの85mmレンズなら、ポートレイトに適した焦点距離だ。背景をぼかして被写体を撮るのに適している。 APS-Cとなると、クロップファクターが1.6倍になるため、85mmレンズは35mm換算で135mm相当になる。
小型で明るい単焦点レンズ
MF 85mm F1.8 ED UMC CSはフルマニュアルのレンズで、絞りとフォーカスのみコントロールできる。エレクトロニクス部分がないので、重さは約300gに留まる。大きさは比較的小さく、長さは8cmなので、気軽に持っていくことができる。
マウントは、ソニーEから富士フイルムX、キヤノンM、MFTまで、さまざまなレンズマウントが用意されている。また、このレンズは欧州ではRokinonブランドで販売される。
レンズは7群9枚構成。レンズの中心からコーナーまで高解像度の画像を撮影することができる。”ED UMC CS”は、色収差を低減するため多層コーティングされた、超屈折率レンズおよび超低分散レンズを採用していることを示している。
MF 85mm F1.8 ED UMC CSはF1.8と比較的明るいが、最も明るい85mmレンズというわけではない。 キヤノンの85mmはF1.4だし、F1.2のバージョンもあるが、装着するにはアダプタが必要となる。なおサムヤンはすでに85mm F1.4をさまざまなマウントで発売している。 85mm F1.4はフルフレームとAPS-C対応だが、レンズデザインが古く、F1.8が300g に対し、540gと重い。価格は、新しいレンズは 150ドルほど高価になる。
出荷予定日は2018年9月で、価格は349ユーロとしている。
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