SanDiskは、Extreme PRO CFexpressタイプBカードの予約販売を海外で開始した。 64GB、128GB、256GB、512GBの4種類の容量があり、最大速度は1700MB/s(読み取り)および1200MB/s(書き込み)に達する。これらのカードは、今年後半に出荷予定で、現在予約注文が可能。また高速CFexpressカードリーダーも発売された。
CFexpressは理論上の最高速度は非常に速いため、高解像度RAWビデオをカメラ内部で記録するための標準メモリカードになると考えられている。 2018年4月に、ProGrade Digital が1TBのCFexpress(CFx)を業界で初めて開発しNAB 2018で展示したという記事をリリースした。同社はこのとき1TB1400MB/sのCFexpressタイプBカードのデモを行っている。CFexpressタイプBカードはXQDの規格を踏襲したバージョンだ。
CFexpress 2.0
2019年2月、Compact Flash Association(CFA)は、CFexpress 2.0の仕様をリリースした(英語版プレスリリースはこちら)。この新しい規格のメモリカードには、タイプA(20 x 28 x 2.8mm)、タイプB(38.5 x 29.8 x 3.8mm)、およびタイプC(54 x 74 x 4.8mm)の3つの大きさのカードがある。 CFepxressカードの理論上の性能は、最大のタイプCで4000MB/s、中間のタイプBで2000MB/s、最小のタイプAカードで1000MB/sとなっている。
新しいSanDiskメモリカードはCFexpress 2.0タイプBで、XQDカードと同じ形状をしており、「次世代のXQD」と呼ばれる。 XQDを採用するカメラでは、ファームウエアの更新でCFexpressカードに対応できる。たとえばニコンは、Z 6およびZ 7ミラーレスカメラのファームウエアアップデートでCFexpressに対応すると発表している。 なおパナソニックS1、S1R、およびソニー FS7もXQDスロットを採用するカメラだが、両社ともCFexpressサポートに関してはまだ発表していない。
SanDiskのExtreme PRO CFexpress カード
今回発売されたSanDisk Extreme PRO CFexpressタイプBメモリカードには、64GB、128GB、256GB、512GBの4種類の容量が用意されている。速度に関しては、128GB、256GB、512GBモデルは1700MB/sの読み取りと1200MB/sの書き込み速度、64GBモデルは1500MB/sの読み取りと800MB/sの書き込み速度を達成したとしている。
これらの速度は、4K RAWビデオの記録には十分だ。ニコンZ6/Z7などで内部RAWビデオ記録が実現することが期待される。
SanDisk CFexpressカードリーダー
SanDisk CFexpressタイプBカードリーダーはUSB 3.1 Gen 2 Type-Cインターフェースを使用し、USB Type-Cケーブルが付属している。最大転送速度は1250MB/sで、カード自体の速度とコンピュータードライブの速度に依存する。
SanDisk Extreme PRO CFexpressカードとCFexpressカードリーダーは、今年後半に出荷予定で、現在予約注文が可能。価格は64GBバージョンが150ドルから、最大容量の512GBは600ドル。カードリーダーは50ドルとなっている。日本での価格発表はまだ無い。