ShiftCamは、スマートフォン用の新しい12mm超広角非球面レンズをKickstarterキャンペーンに登録した。画質は高い光学品質を提供し、最小の収差で歪みがゼロ。同社は、レンズ用のフィルターアダプター、ジンバル、iPhoneケース、ユニバーサルフォンマウント用のカウンターウェイトも登録している。キャンペーンはまもなく終了するので、レンズが欲しい場合はすぐに行動する必要がある.
写真撮影でスマートフォンを使用するのは、ここ数年で一般化した。この傾向に沿って多数のアクセサリーが販売されているが、その一つがレンズだ。スマートフォン本体にもレンズがあるので、そのレンズの前に別のレンズを被せるのは奇妙に思えるかもしれないが、撮影できる映像の自由度は増す。
ShiftCamは、スマートフォン用レンズとアクセサリーの専門メーカー。着脱可能なProLensシリーズなどが好評だ。クラウドファンディングにも積極的で、この新しい12mm超広角非球面レンズは、すでに4回目のキャンペーンとなる。そしてそれはすでに目標調達額を超えている。
ShiftCam 12mm超広角非球面レンズ
ShiftCamはこの超広角レンズはスマートフォン向けでは世界初の非球面レンズとしている。レンズの非球面形状は球面収差を低減し、端部でもよりシャープで良好な映像を撮ることができる。レンズの焦点距離は12mm(35mm相当)で、視野角は122º。4群6枚の光学系で歪みが無く、最小の色収差の映像が撮影できる。ナノコーティングされたレンズは、色収差、フレア、ゴーストを最小限に抑える。最短合焦距離は10〜15mmで、接写もできる。
レンズ筐体はアルミでできており、重さはわずか96.7g。黒か真鍮仕上げが選べる。 ShiftCamは60mm望遠、18mm広角、230°魚眼レンズ、25mm 10倍マクロ、75mm 3倍長マクロをProLensラインアップとしているが、超広角がこれに加わる。
ShiftCamレンズをスマートフォンに取り付けるには、基本的に2つの方法がある。 iPhoneユーザーには、スマートフォンケースが用意されており、iPhone 7以降と互換性がる。このケースはShiftCamレンズをすべてサポートしている。もう一つはiPhone以外のスマートフォン用で、専用のレンズマウントが用意されている。マウントは、既存のレンズをすべてサポートし、さまざまなアクセサリー用のコールドシューマウントも内蔵している。
新しい超広角レンズ用に2つのアクセサリーも導入された。最初のアクセサリーは調整可能なユニバーサルカウンターウェイト。付属のレンズはスマートフォンの片側に重量が偏るため、電動ジンバルと組み合わせてバランスをとる必要がある。
もう一つはShiftCam 62mmフィルター用アダプター。このアダプターはCPLなどのフィルターにも対応しており、ShiftCam 12mmレンズにも対応する。
価格と出荷時期
Kickstarterキャンペーンでは、12mmレンズ1本とマウントシステム(スマートフォンケースまたはユニバーサルマウント)が99ドルから、299ドルまである。キャンペーンは7月11日に終了する。 ShiftCamでは、レンズの設計は終了し、量産は2019年6月に開始したとのこと。出荷は8月に投資者に開始される。
なお、これはクラウドファンディングなのでプロジェクトを支援する際のリスクに注意いただきたい。キックスターターの利用規約、特にセクション5「ファンディングのしくみ」を読むことをお勧めする。また大幅な遅れや中止になる場合もある。