シグマは、Contemporaryレンズのラインナップとして、「17mm F/4 DG DN」「50mm F/2 DG DN」「23mm F/1.4 DC DN」の3本を発表した。すべてのレンズは、LマウントまたはソニーEマウントのミラーレスカメラ用に2つのバージョンが用意されている。
シグマは先日、ニコンZマウントのAPS-Cミラーレスカメラ用レンズの開発を発表し、現在予約受付中だが、Contemporaryのラインアップとして、すでに3本のレンズを発表している。まず、APS-Cミラーレスカメラに対応する23mm F/1.4 DC DN。同じくContemporaryレンズでありながら、フルサイズセンサーに対応するIシリーズのラインアップである 17mm F/4 DG DNと50mm F/2 DG DNだ。
17mm F/4 DG DNと50mm F/2 DG DNの特徴
まずは、SIGMA ContemporaryのラインナップであるIシリーズレンズ、17mm F/4 DGと50mm F/2 DG DNから紹介しよう。SIGMA Iシリーズレンズは、レンズキャップとレンズフードを含めてすべて金属製で、フルフレームのイメージセンサーをカバーし、ソニーEマウントとLマウントのいずれかを選択することができる。
17mm F/4 DG DNは、4.8cm/1.9″の長さで225g/7.9oz。50mm F/2 DG DNは、6.8cm/2.7″の長さで350g/12.3ozと少し重くなっている。
レンズには、専用の絞りリングとローレット加工のマニュアルフォーカスリングが備わっている。高速内部ステッピングモーターを停止したい場合は、物理的なAF/MFスイッチがあり、レンズは防塵・防滴仕様となっている。
17mm F/4 DG DN:レンズ構成
シグマ17mm F/4 DG DNのレンズ構成は、SLD(Special Low Dispersion)2枚と非球面レンズ3枚を含む8群9枚となっている。非球面レンズとSLDガラスエレメントにより、カメラ内で補正できない非点収差や像面湾曲など、ほとんどのレンズ収差を抑制することができるだろう。
丸みを帯びた7枚羽根の絞りは、広角プライムらしいもので、滑らかで繊細なボケが得られる。また、最短撮影距離は12cm/4.8″と短く、フロントフィルター径は55mm。ただ、フロントフィルターを使用する場合は、付属の金属製レンズキャップは使用できなくなり、付属のプラスチック製に変更する必要がある。
50mm F/2 DG DN:レンズ構成
シグマ50mm F/2 DG DNのレンズ構成は少し複雑で、9群11枚となっている。さらに、非球面レンズが3枚、SLDガラスが1枚あり、収差やフレアを除去している。
丸みを帯びた9枚羽根の絞りは、ポートレート撮影時に心地よいボケを提供してくれる。最短撮影距離は45cm/17.7″となっている。50mmレンズは58mmで、すべてのSIGMA Iシリーズレンズと同様に、17mmと同じフィルター/レンズキャップ問題を共有している。
23mm F/1.4 DC DN – 特徴
SIGMA 23mm F/1.4 DC DNは、APS-Cイメージセンサーをカバーし、35mmレンズと同等のフルサイズに対応する。このレンズは、ソニーEマウントまたはLマウントで使用できる。
長さ7.7cm、重さ340gと、カメラバッグの中で場所を取らないので、日常使いの一眼レフとして最適かもしれない。
内部には高速ステッピングモーターが搭載されており、高速なAF性能を実現している。
23mm F/1.4 DC DN:レンズ構成
SIGMA 23mm F/1.4 DC DNのレンズ設計は、SLDレンズ3枚と非球面レンズ2枚の10群13枚で構成されている。
絞りは丸みを帯びた9枚羽根で、最短撮影距離は25cm/9.8″。フロントフィルター径は52mm。
価格と発売時期
すべてのレンズは現在予約可能で、今月末に出荷を開始する予定。SIGMA 17mm F/4 DG DNの小売価格は97,900円、50mm F/2 DG DNは110,000円、23mm F/1.4 DC DNは71,500円となっている。
詳しくは、シグマのウェブサイトをご覧ください。