SIGMAは、ミラーレスカメラ用の「プレミアムコンパクトプライム」Iシリーズの新たなレンズとして、20mm F2 DG DN|Contemporaryを発表した。24mm、35mm、65mmに続く、4本目のF2レンズとなる。
今回発表された20mm F2 DG DN|Contemporaryは、重量わずか370g、全長72.4mmとかなり小型の超広角プライムレンズだ。このレンズは、LマウントとソニーEマウントを選択できる。
AFとマニュアルフォーカスが可能で、マニュアル絞りリングも装備している。レンズボディ全体が金属製で、堅牢な作りとなっている。
シグマ20mm F2 DG DN | Contemporary
24mm F2 DG DN|Contemporary、35mm F2 DG DN|Contemporary、65mm F2 DG DN|Contemporaryと、F2の開放F値のIシリーズの3本のレンズに続き、この新しい20mmの焦点距離は、コンパクトで汎用性の高いプライムのセットを構成する。
レンズ構成
高精度非球面レンズ3枚、SLDレンズ1枚、FLDレンズ1枚を含む11群13枚のレンズ構成により、さまざまな光学収差を抑制する設計となっている。その結果、SIGMAによると、画面の隅々までクリアでシャープな画像が得られる。
さらに、サジタルコマフレアの抑制に注力することで、非常に明るい光点も正確に再現できるようになった。これは、特に夜空の撮影に重要で、画面全体のきめ細かな描写を実現する。
コーティングにはスーパーマルチレイヤーコーティングとナノポーラスコーティング(NPC)を採用し、明るい光源を撮影する際にフレアやゴーストの発生を最小限に抑えている。
レンズボディ全体は金属製で、堅牢性かつ高級感もある。他のIシリーズレンズと同様に、この頑丈な構造は、屋外で撮影するビデオグラファーやフォトグラファーに信頼されている。
レンズは道具であり、長く使えるものでなければならない。シグマによると、すべての部品は、シグマのシネレンズラインアップと同じ金属加工技術で作られているとのことだ。
このレンズは、AFモードにスイッチを入れると、高速ステッピングモーターを搭載したインナーフォーカス方式を採用している。また、Lマウントの場合は、フォーカスリングをリニアとノンリニアに切り替えることができる。また、別売のシグマUSBドックUD-11に対応するのもLマウントの特徴となっている。
マニュアル操作のために、絞りリングも装備している。
特徴
新発売のSIGMA 20mm DG DN|Contemporary Primeレンズのその他の機能は以下の通り(数値はLマウントバージョンのもの)。
- レンズ構成 11群13枚(FLD1枚、SLD1枚、非球面レンズ3枚)
- 画角 94.5°
- 絞り羽根枚数:9枚(円形絞り)
- 最小絞り F22
- 最短撮影距離: 22 cm
- 最大撮影倍率: 1:6.7
- フィルターサイズ:φ62mm
- 外形寸法(最大径×長さ): φ70mm×72.4mm (本体のみ)
- 重量:370g
価格と発売時期
付属品として、マグネット式メタルレンズキャップ、花びら型レンズフード、前後キャップが同梱されている。SIGMA 20mm F2 DG DN|Contemporaryレンズの販売価格は、699ドル(税別)、699ユーロ(税込)。発売は2月25日を予定している。
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