SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN Artは、ソニーEマウントとLマウントフルフレームミラーレスカメラ用の新しい万能ズームレンズだ。全天候型のボディ、1kgを切る重量、82mmの前面フィルターねじ、40cmの最短撮影距離、フォーカスブリージングを最小限に抑えた動画重視の設計、絞りリングなどが特徴となっている。
ほんの数年前まで、少なくとも全域F2.8の絞りと長いズームレンジを組み合わせたフルサイズ用レンズを手に入れるのはかなり困難だった。技術の進歩のおかげで、今ではこのスペックのレンズがいくつか発売されている。タムロンやサムヤンの35-150mm F2-2.8やキヤノンの24-105mm F2.8だ。今回、シグマは新しい、非常に魅力的なf2.8オールラウンダーレンズを発表した。
SIGMA 28-105mm F2.8 DG DN Artレンズ
このレンズはフルサイズセンサーをカバーし、ソニーEマウントとLマウントカメラに対応する。光学的には、FLD、SLD、非球面レンズを5枚搭載しており、最大の非球面レンズの直径は66.4mm。この設計により、レンズは比較的短く軽量になっている。重量は1kg以下に抑えられているが、これは光学式手ぶれ補正がないことを意味し、手ぶれ補正はカメラのIBISに頼ることになる。
ズーム全域での最短撮影距離はセンサー面から40cmだ。この結果、105mm時の撮影倍率は1:3.1となる。レンズには82mmのフロントフィルタースレッドがある。シグマはフォーカスブリージングを最小限に抑えたとしている。フォーカスが変化しても画角があまり変化しないため、動画の撮影に役立つ。絞りリングにはクリック解除スイッチと2つのAFLボタンがある。
また、ズームリングをワイド端で固定するズームロックスイッチもある。これにより、レンズの自重で誤ってズームリングが動いてしまう「ズームクリープ」を防ぐことができる。スイッチを解除するか、ズームリングを回転させることで素早くロック解除できる。
レンズは密閉されたハウジングを持ち、湿気や埃の侵入を防ぐ。鏡筒にはプラスチックとマグネシウムの部品が使われている。また、前玉には撥水・撥油コーティングが施されており、過酷な撮影条件下でも清潔に保つことができる。
価格と発売時期
SIGMA 28-105mm F2.8 DG DNレンズは現在予約受付中。発売は2024年9月26日で、価格は275,000円。全てのレンズにケース、レンズキャップ、レンズフードが付属する。
