シグマは、ソニーEおよびLマウントのフルサイズカメラ用に特別に設計された新しいレンズ、SIGMA 50mm F1.4 DG DN Artを発表した。このレンズは、ミラーレスカメラのために最適化された全く新しいレンズ設計で、従来よりも優れた結果を得ることができ、絞りリングは脱クリック可能だ。
SIGMAは、fpとfp Lカメラの2つのメジャーなファームウェアアップデートに続き、新しい50mm F1.4 DG DN Artレンズの発表した。このレンズは、ソニーEおよびLマウントカメラ用に作られた35mm、85mm、20mm、24mm F1.4 DG DN Artレンズに次ぐ5番目のラインナップとなる。
SIGMA 50mm F1.4 DG DN Artの特徴
SIGMA 50mm F1.4 DG DN Artは、従来のF1.4 DG HSM Artに代わるレンズ。前モデルと同様に、フルフレームのイメージセンサーをカバーし、ソニーEマウントとLマウントの両方で使用できる。しかし、この新しいバージョンは、9.9cmに対して11.1cmと前モデルよりもわずかに長いのだが、815gに対してわずか660gと軽量化もされている。
しかし、今回のミラーレスカメラのアップデートは、単純なモデルチェンジではなく、レンズの内側から完全に再設計されている。
外観を見ると、他のF1.4 DG DN Artレンズと同じように、新しいフォーカスリングがすぐに目に付く。
レンズの側面には、絞りリングのクリックを瞬時に解除するマニュアルスイッチがあり、動画撮影には便利な機能だ。また、フォーカスモードスイッチ、不要な変更を防ぐ絞りリングロックスイッチ、カメラからの任意の機能を割り当てることができるユーザーアサインボタンも用意されている。
SIGMA Artレンズと同様に、この新しい50mmも防塵・防滴構造で、真鍮製のバヨネットマウントを採用し、精度と耐久性を保証している。
また、新開発の高応答型リニアアクチュエーターフォーカスモーターを搭載し、「かつてない高速・高精度・静粛なAFを実現する」(SIGMA)という。
レンズデザイン
SIGMA 50mm F1.4 DG DN Artのレンズ設計は、11群14枚構成で、非球面レンズ3枚とSLDガラス1枚を採用している。非球面レンズとSLDガラスエレメントにより、カメラ内で補正できない非点収差や像面湾曲など、ほとんどのレンズ収差を抑制することができる。また、前玉には撥水撥油コーティングを施している。
丸みを帯びた11枚羽根の絞りは(前モデルより2枚多い)、より滑らかなボケ味を実現する。このレンズの最短撮影距離は45cm。最後に、この50mm F1.4 DG DN Artには取り外し可能なサンフードが付属し、72mmのフロントフィルター用スレッドを備えている。
価格と発売時期
新しい50mm F1.4 DG DN Artは2月23日に123,750円で発売される予定。
詳細については、SIGMAのウェブサイトをご覧ください。