シグマは、キヤノンRF APS-Cカメラ用の4本の新しいレンズを発表し、キヤノンユーザーがこれまで入手できなかったレンズを含むContemporaryラインを拡充した。キヤノンは最近までRFマウントを厳しく管理し、サードパーティメーカーがオートフォーカス(AF)レンズを提供することを妨げていたため、今回の発表は特に注目に値する。
これらのレンズ(16mm F1.4、23mm F1.4、30mm F1.4、56mm F1.4)は決して新しいものではない。ソニーE、MFT、ライカL、ニコンZ、富士フイルムXなど、他のマウントでは以前から発売されている。
シグマの16mm、30mm、56mm F1.4 DC DN Contemporaryレンズは以前にもCineDで取り上げたことがある。2022年2月、我々は富士フイルム Xマウント用にリリースされたレンズを取り上げ、APS-Cセンサーカメラ用のその明るさとコンパクトなデザインに注目した。(記事はこちら)
現在、キヤノンのユーザーは、他のマウントで支持を得ているレンズを入手することができる。
16mm f/1.4 DC DN Contemporary
- 35mm換算焦点距離:25.6mm
- 絞り範囲:F1.4-F16
- フィルター径:67mm
- 重量:405g
- 価格:449ドル(国内はオープン)
16mm F1.4は風景、建築、天体写真などのために設計された広角レンズだ。比較的軽量で開放F値が明るいため、光量の少ない状況や背景を少しぼかしたい時に役立つ。RF APS-Cのユーザーにとって、低コストでワイド撮影をしたい場合の堅実な選択肢となるだろう。
23mm f/1.4 DC DN Contemporary
- 35mm換算焦点距離:37mm
- 絞り範囲:F1.4-F16
- フィルター径:52mm
- 重量:320g
- 価格:549ドル(国内はオープン)
フルサイズで37mm相当の焦点距離を持つ23mm F1.4は、ストリートフォト、旅行、日常的な撮影のスイートスポットに位置する。コンパクトでかなり軽量であり、低照度での撮影のために明るい絞りを実現している。自然な画角に近いため、その汎用性を高く評価する写真家もいるだろう。
30mm f/1.4 DC DN Contemporary
- 35mm換算焦点距離:48mm
- 絞り範囲:F1.4-F16
- フィルター径:52mm
- 重量:265g
- 価格:339ドル(国内はオープン)
30mm F1.4は、ポートレートや一般的な用途に適した選択肢となる。開放F値1.4は、被写体と背景をある程度分離させることができる。また軽量なので、携帯性にも優れる。
56mm f/1.4 DC DN Contemporary
- 35mm換算焦点距離:89.6mm
- 絞り範囲:F1.4-F16
- フィルター径:55mm
- 重量:280g
- 価格:479ドル
56mm F1.4はAPS-Cカメラの望遠域に位置し、ポートレートに適している。小型で比較的軽く、絞りは低照度や浅い被写界深度に対応する。また、フォーカスブリージングが少なく、オートフォーカスがスムーズなため、ビデオグラファーも重宝するだろう。
キヤノンRF APS-Cユーザーの選択肢が追加
キヤノンRF APS-Cユーザーは、サードパーティ製オートフォーカスレンズの選択肢が少なかったため、今回のSIGMAの発表は大きな意味を持つ。これらのレンズは、他のマウントで既に実績があることも好材料だ。風景用の広角レンズからポートレート用の望遠レンズまで、このラインナップは幅広い焦点距離と手ごろな価格帯を提供している。
RED KOMODOの撮影者として、RFシステム、特にAPS-Cマウント用のレンズの選択肢が増えるのは嬉しいことだ。KOMODOにはKOMODO固有のニーズがあるが、SIGMAのこれらのレンズのようなサードパーティ製レンズの追加は、RFシステムの向上に向けた有望な一歩だ。
性能やデザインなど、これらのレンズの詳細については、B&H Exploraの記事が参考になる。