SIGMAは、fp(バージョン5.00)とfp L(バージョン3.00)の2つの新しいファームウェアアップデートをリリースした。新しいカラーモード「ウォームゴールド」、外部録画時の4TB SSDのサポート、Atomosモニター/レコーダーと使用した場合のCamera to Cloudのサポートが追加された。
SIGMA fpは2019年10月に発売され、フルサイズイメージセンサーを搭載したfp Lは、便利なEVF-11とともに2021年3月に発売された。両機種とも発売以来、何度もファームウェアの更新を行っている。昨年は、両機種とも偽色露光ツールやフォーカスリングコントロールなど、多くの機能を追加した。
今回、SIGMAは2つのファームウェアのアップデートを行い、5.00(fp)、Ver. 3.00をリリースした。
SIGMA fp と fp L のファームウェア・アップデート
以下はfpとfp Lのファームウェアアップデートで、シグマが追加した新機能。
- 新しいカラーモード “ウォームゴールド”。
- SIGMAは、「落ち着いたトーンと暖色系で、まろやかな雰囲気を演出すること」としている。ストーリーを演出する演出力と、幅広いシーンで活用できる汎用性を兼ね備えている。
- fp LOGはカメラのセンサーから得られるダイナミックレンジを最大限に生かすことができる。
- 外部録画で4TB SSDに対応。
- 4TB SSDを使用すれば、fp LのRAW画像なら10万枚以上、RAWムービーなら150分以上のデータを記録することが可能。
- SIGMAではLaCie Rugged SSD 4TBを推奨している。
- 前回のファームウェアアップデートで追加された「フォルスカラー」が、「EL ZONE」システムの追加により強化された。
- “表示モード設定 “の情報表示メニューに “フォーカスフレームのみ “が追加された。
- “フォーカスフレームのみ “は、STILLモードまたはCINEモードでの撮影スタイルがSTILLライクに設定されている場合のみメニューに表示される。
- 長時間露光時でもカメラの電源をオフにできるようになった。
- Camera to Cloud(C2C)に対応。
- SIGMAは、HDMI端子からのRAW出力機能をアップデートし、Atomosが提供するクラウドソリューションに対応。
- ATOMOS Cloud、ATOMOS Ninja V+ with ATOMOS Connect、Frame.ioに対応。
- ProRes RAWは、ATOMOSレコーダーでSSDに記録される予定。また、H.265のプロキシファイルはFrame.ioにアップロードされる。
- また、Atomosモニターレコーダーのアップデートも必要。Atomosのファームウェアのアップデートは後日お知らせします。
- ディレクターズビューファインダーモードに新しい設定を追加。
- 新たに追加されたのは、ARRI ALEXA LFとMini LFのアナモフィックデスクイーズを使ったOpen Gateモード。
- デ・スクイーズ比率は6種類。1.25、1.3、1.5、1.65、1.8、2.0。
これらのアップデートは、fpとfp Lの両方がいかにコンパクトで軽量であるかを考えると、歓迎すべきことだ。
価格と発売時期
ファームウェアのアップデートはfp、fp LともにVer. 5.00(fp)、Ver. 3.00 for the fp Lは、2023年2月8日よりSIGMAのサポートサイトにて無償でダウンロードが可能。