10月18日にシグマのfpのレビューをリリースしたとき、CinemaDNGの実装はされていなかったが、この度fpの新しいファームウェアバージョン1.01がリリースされ、これがサポートされた。
シグマfp
シグマfpは小型のモジュール式フルフレームミラーレスカメラだ。様々な用途に対して高度にカスタマイズできるように設計されている。本体は非常に小型で、ビューファインダーからハンドグリップまで様々なオプションで自分の使い勝手に合った構成にすることができる。バックライトセンサーにより、暗い場所でも視認性が良く、ライカやパナソニックのフルフレームカメラ同様、Lマウントを採用している。
ファームウェアアップデート
前回のレビューで、Adobeが開発したオープンRAWフォーマットのCinema DNGでの撮影時にバグがあることをレポートした。 今回リリースされたファームウェアバージョン1.01でこれが改善されている。以下シグマのサイトから。
- 記録メディアにSSDを使用した動画撮影において、記録フォーマットをCinema DNG、解像度をUHDに設定すると、記録された映像の1コマ目と2コマ目のみ画面の一部が拡大され、表示されるサムネイルの画像も同様となる現象を改善しました。
- Cinema DNGフォーマットにて撮影した際にISO感度によって、コマ毎に暗部のレベルが変化する現象を改善しました。
- 動画撮影において、記録された映像の一部が乱れる現象を改善しました。
- Macにてダウンロードしたファイルを使用し、レンズファームウェアのアップデートを行うとカメラがフリーズしてしまう現象を修正しました。
今後の期待
これらの変更は小変更のように見えるが重要なものだ。ハードウェアは修正できないが、ファームウェアは今後アップデートして完成度を高めていくだろう。今回のファームウェアアップデートは、ユーザーやレビューのフィードバックを聞いて、迅速に対応されたものだ。レビューでは、12ビットcDNGでの25fps記録など、幾つかの小さな点も指摘しており、またLogプロファイルがサポートされていないことも指摘しているが、これらはまだ対処されていない。今後早いタイミングで追加されることを期待したい。
関連商品
フジヤエービックのショップサイト
SIGMA fp ※2019年10月25日発売予定
SIGMA fp&45mm F2.8 DG DN kit ※2019年10月25日発売予定