7月にシグマのfpフルフレームカメラの発表についてレポートし、 8月に同社の工場訪問をレポートし、9月にはIBCでインタビューし、さらに高精度3Dデータの存在をレポートした。そして今回やっと、肝心の価格が発表された。4Kで記録できるコンパクトなフルフレームカメラfpの価格は198,000 円(税込)だ。現在予約注文できる。
シグマfpは、単なるポケットサイズのカメラではない。 この小さなボディにフルフレームセンサーを搭載しており、シネモードと写真モードを選択できる。更に4K UHDでボディ内記録可能だ。
fpの経緯
Photokina 2018で、シグマがLマウントアライアンスに参画した(記事はこちら)ことにより、同社が独自のカメラを開発するという話があった。 2019年7月にはfpの発表があったが、価格は未発表だった。
そして今回、fpの価格が19,8000円(税込)と発表された。この価格はソニーα7 III、キヤノンEOR R、またはニコンZ 6と同じクラスだ。 まだfpの実力が分からないので競合的には何とも言えないが、これらのカメラと一線を画するカメラであることは間違いない。以下は現在分かっているfpの仕様。
- 6000 x 4000ピクセルの35.9 x 23.9 mm CMOS Bayerセンサー(25.38 メガピクセル /有効:24.6 メガピクセル)
- シネモード_内部記録:H.264 / UHD 4K(3840 x 2160)で23.976p / 25p / 29.97p記録 /フルHD(1920 x 1080)で23.976p / 25p / 29.97p / 59.94p / 100p / 119.88p記録
- シネモード_外部記録:4:2:2 12ビット/ UHD 4K(3840 x 2160)(23.976p / 25p / 29.97p) / フルHD(1920 x 1080)で23.976p / 25p / 29.97p / 50p / 59.94p / 100p / 120p
- USB SSDへの外部記録が可能
- 外部レコーダーへのストリーミング用のマイクロHDMI出力
- 3.15″固定LCDタッチスクリーン
- シングルスロットSD / SDHC / SDXC(UHS-II)
- サイズ:(W x H x D):112.6 x 69.9 x 45.3 mm
- 重量: 422 g(バッテリーとメモリ含む)
また、IBCでのインタビューで、8ビットCDNG RAWが内部記録可能との話もあった。要約は次の通りだが、これらの仕様はまだ確定されていない。
- UHD 4K 23.98 / 24 / 25pで内部8ビットCDNG RAW
- HD最大60pまでで内部8/10/12ビットCDNG RAW
- UHD 4K / 1080 HD 24pで外部8/10/12ビットCDNG RAW
また映像クリエーターからの主な質問は、ポストプロダクションのための専用ログプロファイルが無いことだろう。現時点ではその情報は無いが、将来のファームウエアアップデートで何らかのログプロファイルがサポートされることを期待したい。なお、いくつかの画像プロファイルが用意されているが、これらはルックに関するものであり、グレーディング用のフラットなものではない。
価格と発売時期
fpは現在フジヤエービックで、198,000 円(税込)で予約できる。 45mm F2.8 DG DNLレンズがバンドルされたキット237,600 円(税込)もある。 Lマウントアダプターも用意されているので、様々なマウントのレンズをfpカメラで使用できる。
Links:シグマのWebサイト
関連商品
フジヤエービックのショップサイト
SIGMA fp ※2019年10月25日発売予定
SIGMA fp&45mm F2.8 DG DN kit ※2019年10月25日発売予定