トランスクリプション(字幕作成)ソフトウェアの「Simon Says」が、自社開発のAiを搭載した新バージョンを、MacとPCの両方にリリースした。クラウドベースのソリューションに加え、パソコン上でローカルでも扱えるため、機密保持に適している。
Simon Saysはビデオ用の書き起こしソフトウエア。オーディオトラックの音声を自動的にテキストに変換でき、字幕の作成や脚本、またはビデオの翻訳に役立つ。 Simon Saysは、ほとんどのNLEと統合でき、複数の形式にエクスポートできる。また、多くの言語に対応している。
なお、Simon Saysは、クラウドベースでもローカルでも使用できる。このため、機密保持が必要な文字起こしの作業などに適している。
AIを活用
新バージョンは、A.Iを活用したエンジンと高速インターフェイスにより、より正確な文字起こしが可能となった。また、Mac とPCに対応した。ローカルでの作業にも対応したので、ネットに接続されていないユーザーのパソコン上で作業を行うこともできる。
文字起こし用のビデオファイルをリモートサーバーに送信する必要はないので、高いセキュリティが要求される機密コンテンツの扱いも可能となった。
オーかる作業は、多くのユーザーから求められていた機能。またプロダクションからも多くのリクエストを受け、データがローカルのまま作業できるソリューションを提供した。プロダクションにより、クライアント契約、IT部門、TPN、MPAA、CDSA、SOC 2、HIPAAなどのフレームワークなどのコンプライアンス要件が求められる。
Simon Saysは2018年以降、初期のユーザーのフィードバックにより、ローカル処理をテストしており、今回の更新で実装された。同社によると、映像での音声ノイズがほとんどない場合、文字起こしの精度が95%以上になると見ている。
Simon Saysアプリは、MacとPCの両方で使用できる。セットアップには約15分必要。ワークフローは非常にシンプルで、インポートし、文字起こしを行い、エクスポートする。NLEとシームレスなワークフローが可能で、迅速かつ直感的に行える。文字起こしされた結果は、 Avid Media Composer、Adobe Premiere Pro、Final Cut Pro X、DaVinci Resolveなどに直接エクスポートできる。
価格と発売時期
Simon Saysのクラウドベースソリューションの価格は、従量課金制モデル(1時間あたり約15ドル)またはサブスクリプションモデルが選択できる。サブスクリプションモデルでは、1時間あたりのコストは低くなるが、毎月または年会費を支払う必要がある。ローカル使用は最短100時間利用できる。詳細については、同社のWebサイトを参照いただきたい。