SLR MagicのAnamorphot 1.33x 65がフォローフォーカスに対応
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SLR Magicは、Anamorphot 1.33x -65にフォーカシングギアを付加し、アナモルフィック撮影時のフォローフォーカスに最適化した。
SLR Magicは数年前から手頃な価格のアナモフィックレンズに力を入れており、映像クリエーターにとって頼もしい存在になっている。しかし、Anamorphot 1.33x -65アナモフィックアダプターでは、アダプターのフォーカシングとレンズのフォーカシングを別々に行う必要があり、同時にフォーカシングしたりフォローフォーカスを使う事ができなかった。 (Anamorphot 1.33x -65のレビュー記事はこちら)。
この問題を解決するため、SLR Magicはアダプターにフォーカシングギアを付加し、レンズとAnamorphotアダプターの両方にフォローフォーカスシステムを使用できるようにした。ただし、このソリューションはフォーカスの正確さという点では絶対的なものではないことは覚えておいて欲しい。しかし、SLR MagicのAndrew氏が上のビデオで説明しているように、Synchronized Follow Focus Controlユニットの価格と、レンズがT2.9であることを考慮すれば、十分価値があるものだ。
PDMovieを使用して同期フォローフォーカスを実現
フジノンMKレンズとSLR Magic Anamorphot 1.33x 65の組み合わせで、レンズとアダプターの両方のフォーカスリングにギアがあるが、直径は異なる。このため、両方のユニットの同期フォーカシングを行うのは簡単ではない。そこでPDMovieが使用されている。
PDMovie Live 3はワイヤレスフォローフォーカスシステムで、これを使って、AnamorphotアダプターとフジノンMKレンズのフォーカスリングの回転を同期させている。それぞれの回転角と直径が異なっているが、PDMovie Live 3でエンドポイントをマップすることができる。そのため、レンズとアダプター両方を、リモートで同期してフォーカシングすることができるのだ。
ChroszielやTeradekのような同期フォローフォーカスシステムも多く商品化されているが、これらはかなり高価だ。これに対しPDMovieシステムはかなり低価格で実現できる。
SLR MagicはフォーカシングギアをすべてのAnamorphotアダプターに採用する計画だ。これにより、後付けのフォーカスギアリングや手動フォーカスの問題を解決することができ、ハイエンドのみならず、一般のユーザーでも使用できるようになる。
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