SLR Magicは、CINE 12mmT2.8とHyperPrimeCINE 50mm T0.95が富士フイルムXマウントに対応することを発表した。どちらも完全マニュアルレンズで、クリックレス0.8MODギアリングと62mmフィルタースレッドを持つ。
香港を拠点とするレンズメーカーSLRMagicは、手頃な価格のマニュアルプライムレンズとシネプライムで知られている。その一例が、2019年にレビューしたMicroPrimeライン。今回同社はCINE 12mmT2.8とHyperPrime Cine 50mm T0.95が富士フイルムXマウントに対応すると発表した。
CINE 12mm T2.8
この超広角シネレンズは、12mmの焦点距離(35mm換算で約18mm)を持つ。絞りはT2.8からT16で、7枚羽根の絞りリングがある。クリックレス絞りリングとフォーカスリングに、標準の0.8 MOD(32ピッチ)ギアリングがある。
このレンズは32mmのイメージサークルを生成するため、Super35mm(APS-C)センサーまでしかカバーしない。 XマウントカメラはすべてAPS-Cであるため、これで問題はない。
光学構造は、9群10枚のレンズ構成。最小焦点距離は0.15mで、焦点スケールはメートルとフィートの両方で刻印されている。
マニュアルフォーカス機構は外部にあるため、フォーカス中にレンズの長さが変わる。ただし、62mmのフロントフィルタースレッドはフォーカス中に回転することはない。レンズの長さは約70mm、重さは約450g。
HyperPrime CINE 50mm T0.95
このレンズも完全なマニュアルレンズで、50mm(35mm換算で約75mm)の焦点距離を持つ。12枚の絞りブレードでT0.95からT16まで絞りを可変できる。クリックレス絞りリングとフォーカスリングの両方に、標準の0.8 MOD(32ピッチ)ギアリングがある。
CINE12mmと同様に、このレンズは32mmのイメージサークルを生成するため、Super35(APS-C)センサーまでしかカバーしない。このレンズはすでにマイクロフォーサーズバージョンが存在している。最短焦点距離は0.5mで、光学構造は10群7枚で構成されている。
CINE12mmと同様、マニュアルフォーカス機構は外部にあるため、フォーカシング時にレンズが伸びる。また、62mmのフロントフィルタースレッドは、フォーカシング中に回転することはない。レンズの長さは約81.7mmで、重さは約665g。
価格と発売時期
SLR Magicによると、両方のレンズは2020年12月までに発売予定。価格はまだ発表されていないが、かなり手頃な価格で、現在のSLRMagic製品と同等になると思われる。
参考までに、SLR Magic CINE 12mmT2.8のソニーEマウントバージョンは現在約180ドルで販売されており、HyperPrime 50mmT0.95のMFTバージョンは約600ドルで販売されている。