香港のレンズメーカー SLR MagicがUV/ IR レンズフィルターImage Enhancer Pro を発売した。
カメラのセンサーはUV(紫外線)やIR(赤外線)にも反応し、不要なカラーシフトが発生する。これを除去するため、レンズフィルターが用いられる。SLR Magic の Image Enhancer Pro はUVとIRフィルターがひとつになったもので、光のスペクトラム(200nm~1200nm)を人間の目に合せて最適化する。
人間の目はUVやIRを感知することはできないが、映像上には赤みがかった色で現れる。一般的には写真用のフィルターで除去するが、同時に赤や肌色のトーンが弱くなるという弊害も併せ持っている。また35mmより広角のレンズでは、緑が強調されてしまうこともある。明るい背景で被写体を撮ると、被写体のエッジにグリーンやマゼンタが現れる現象を経験した読者も多いはず。これは紫外線や赤外線の仕業なのだ。
Image Enhancer Proは写真でもビデオでも、広角から望遠まで効果を発揮する。シャープさが失われたり、色味が変わったり、黒味が浮いたり、肌色のトーンが変わってしまったりと言うことはない。NDやプロテクターなどに重ねて装着でき、50層のコーティングにより、不要な反射やフレアも最小限に抑えられている。
Image Enhancer Proは10月から発売開始され、IBCにも出展される予定。