SLR Magicは2本の新しい超広角シネマレンズをリリースした。APS-Cセンサー用の12mm T2.8とフルフレームセンサー用の15mm T3.5だ。また同社は富士フイルムXマウント用のマイクロプライムもリリースした。
香港を拠点とするレンズメーカーSLR Magicは、非常に手頃な価格のマニュアルレンズのメーカーとして知られている。 「MicroPrime」と呼ばれる同社の動画用レンズラインアップは現在Eマウントバージョンで発売されている。これらのシネマレンズの中には、マイクロフォーサーズマウント用のものも存在している。 そして今回SLRマジックはユーザーの要望に応え、富士フイルムXマウント用のMicroPrimeシネマレンズを発売する。
富士フイルムXマウント用マイクロプライムシネレンズ
富士フイルムのミラーレスカメラは、映像クリエーターに好評だ。同社のAPS-Cカメラは、高いフレームレートと解像度、高いビットレートでの10-bit 4:2:2レコーディング、そして全体的な使い勝手の良さなど、ユーザーの要求に応えたものだ。X-T3のレビューはこちら。
これを見てSLR Magicは既存のMicroPrime Eマウントラインアップ全体をXマウントに移植することを決定した。Xマウント用に下の7本のレンズが用意される。
- 12mm T2.8
- 15mm T3.5
- 18mm T2.8
- 25mm T1.5
- 35mm T1.3
- 50mm T1.2
- 75mm T1.5
これらすべてのレンズは完全なマニュアルレンズだ。これらのレンズは全て82mm径のフィルタースレッドを備えている。またすべてのレンズは0.8Modのギアリングを持ち、形状と重量がほぼ同じに作られている。これらのレンズは12mmを除き、すべてEマウントのフルフレームバージョンと同じ焦点距離だ。 12mmはAPS-Cセンサーのみに用意される。これにより、XマウントAPS-C対応レンズが大幅に強化される。
超広角マイクロプライムシネレンズ
12 mm T2.8 MicroPrimeシネレンズは、前述したようにAPS-Cセンサーのみに対応しているため、フルフレームのα7シリーズミラーレスカメラではケラレが発生して使用できない。
そのため、SLR Magicは、Eマウントフルフレームセンサー対応の新しい15mm T3.5シネレンズも発表した。わずかな設計変更と光学的に最適化することで対応している。
これらすべての新しいSLR Magic MicroPrimeシネレンズは現在発売済みとなっている。焦点距離が18mm以上の場合、1本につき599ドル。 12mm T2.8(APS-C)と15mm T3.5(フルフレーム)の価格は、499ドルだ。
レビューの予定
cinema5Dではこれらの新しいレンズのレビューを近く予定している。富士フイルムX-T3と組み合わせたレビューを行う予定だ。