SmallHDが702 OLEDモニターと、10bitカラープロセスを搭載した17インチモニター1703-P3を発表した。
702 OLED
アップグレードされた702 OLEDは、色精度に優れるOLEDパネルを備えた、広色域フィールドモニター。同社によると、 フラグシップの702 Brightよりも多少良くなっているとのこと。つまり、この7.7インチのパネルは、OLEDを使用しているが、より手頃な価格の702 Liteや 701 Lite同様1280×800ピクセルの解像度に留まる。一方702 Brightは1920×1080パネルを使用しており、解像度では702 Brightが勝っているのだ。
OLEDは確かに豊かで高精度なカラー表示のために魅力的だが、フィールドモニターに$ 1,599払うのは、色調にこだわった撮影ならともかく、一般的な撮影ではちょっと高いだろう。仕様から言えば702 Brightのほうが解像度と視野角で有利な上、2倍以上明るい。
702 OLEDの主な仕様
- パネルタイプ:OLED
- 対角:7.7
- 解像度:1280×800
- アスペクト比:16:10ネイティブ
- 明るさ:300nit(702Brightは1000nit)
- 色域:ワイドカラーがマット
- 色深度:24ビット(8bpc)
- 視野角:160°+
- バックライト調光:可
- 色温度適応:可
1703-P3
これはSmallHDの“最初のリファレンスグレードモニタ”だ。 1703シリーズはすでに存在しているが、新製品の1703-P3は10ビットカラー処理を特長とし、1500:1のコントラスト比、450nitの明るさ、および179°の視野角を持ち、DCI-P3カラースペースに100%対応する。従来の1703が700:1、300nitsなので、これよりもはるかに高コントラストで明るい。
SmallHDの共同設立者、Wes Philips氏は次のように述べている。
このモニターは、DCI-P3カラースペースの100%をカバーする真の基準グレードのシネマカラーをサポートし、DITのオンセットとポストプロダクションでのマスタリングに最適なモニターです。
1703-P3モニターは、DCI-P3マスタリング用に事前較正されている。 HDMI1系統、SDI2系統の入力とHDMI1系統、SDI2系統の出力が用意されているが、コンポジット接続は用意されていない。
このモニターはFlanders ScientificのDM170のようなモニターと直接競合しているが、同等のスペックを持ち、価格は4,000ドルをわずかに下回っている。
これは安物のモニターではなく、多機能と高品質を求めるプロのカラリストをターゲットにしている。自分は同社の初期の製品であるDP1フィールドモニターをまだ使っているが、このことからも同社の製品が高品質であることが分かる。
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