SmallHDは大規模なファームウェアアップデートをリリースした。 OS3は、すべてのSmallHDモニターが対象で、オートキャリブレーション機能の他、偽色や波形機能を備えている。
上記のビデオは、SmallHDファームウェアアップデートOS3のプロモーションビデオ。
SmallHDは、偽色や波形ツールを更新し、よりカスタマイズできることに重点を置いている。
カスタマイズ可能な偽色機能
従来のSmallHDモニターの偽色機能は標準的なものだった。表示された画像は0-100%のグラデーションに分解された。
今回のアップデートにより、特定のIRE値(最大10個の異なる範囲)を選択し、異なる色を割り当てることができる。
即ち、特定のIRE値に対応することにより、高度な露出設定を行うことができる。
肌の色調に適したレベルのIRE値を設定したり、エッジ範囲の値の下限値や上限値を設定したりして、露出不足や露出オーバーを防ぐことができる。
これは、クロマキーにも使えるし、長期的なプロジェクトでは露出設定を保存しておくといったことも可能だ。
ルミナンス波形での部分測光
SmallHDは波形機能も拡張した。画面のさまざまな部分を選択し、波形のどの部分に対応するかを示すことができる。これは、肌の色調を設定するためのもう1つの有用なツールだ。
今まで、波形を見て映像のどの部分に対応しているのか分かりにくかったが、これが解消され、対応部分を簡単に知ることができる。
また、イメージギャラリービューワーも追加されている。これは、プリロードされた映像の概要を見ることができる。
私は定期的に設定に役立つリファレンスイメージを保存している。サムネイル表示することもでき、すぐに任意の映像を見つけることができる。
このアップデートの目玉の一つはオートキャリブレーションだろう。パソコンを使用せずにモニターを調整できるようになった。
方法は簡単で(下記のビデオ参照)、カラープローブをモニターのUSBに接続し、キャリブレーションを実行するだけだ。
https://www.youtube.com/watch?v=HVc19d0jKms&feature=youtu.be
サポートされているカラープローブに関しては、私のAtomos / Spyderはうまく動作しなかった。
私は直接メーカーに問い合わせているので、新しいことが分かればまた報告したい。
SmallHDファームウェアアップデートOS3は現在ダウンロード可能だ。
前述のように、すべてのSmallHDモニター(502/702および503/703以上のプロダクションモニター)が対象となっている。
フジヤエービックのショップサイト