SmallHDは、RED Komodo / DSMC2カメラをコントロールできる新しいモニター、SmallHDIndie 7を発売した。7インチのタッチスクリーンディスプレイで、最大輝度は太陽光下でも見やすい1000ニット。多くのモニターツールに加え、Teradek Bolt 4KRXモジュールと互換性がありワイヤレス機能が装備されている。
Indie 7と702 Touchの類似点
SmallHDのラインナップはIndie7の追加により、FOCUS 5、FOCUS Pro、および503 Ultrabright 5インチモニター、702 Touch、703 Ultrabright、Cine 7、およびIndie7で構成される。
Indie7は昨年リリースされた702 Touchと類似点がある。
この二つのモニターには次のような多くの共通点がある。
- 702TouchおよびIndie7は、コントラスト比が1000:1の7インチ10ビット(8 + 2)1080p LEDタッチスクリーンディスプレイを備える。
- 下部にHDMI入出力ポートがあり、2つのSDI入力と出力ポートがある。 HDMIからSDIおよびSDIからHDMIへの相互変換が可能。
- 背面にはマイクロUSB2.0ポート、上部には3.5mmヘッドフォンジャック、カスタムLUTをロードするためのSDカードスロットもある。
- モニターの重量とサイズは510g、10.1 x 2.54 x17.78cmで同じ。
- シャーシは堅牢なアルミニウム製。
- カメラに取り付けるための1/4″-20取り付けポイントは1つが下部、1つが背面、左側と右側の計4ヵ所ある。
- 2つのSony NP-Fスタイルのバッテリーまたは下部の電源入力コネクタ(2.0mm ID / 5.5mm OD、センターピンプラス)を使用して給電できる。
このように、これら2つのモニター間で多くの設計変更はされていない。
SmallHD OS4とモニタリングツール
また、SmallHDのOS4はどちらのモニターにも対応する。このユーザーインターフェイスは良くできており、次のような、必要なすべてのモニタリングツールがある。
- ピクセルズーム。
- カスタマイズ可能なフレームガイド。
- DSLRスケールとカスタムスケール。
- アナモフィックデスクイーズ。
- 画像の回転と反転。
- フォーカスアシストとピーキング。
- 偽色、ゼブラ、波形、ベクトルスコープ、RGBパレード、およびヒストグラム。
- 画像キャプチャとオーバーレイ。
- カスタムLUT対応、LUTダウンストリーム、およびLUTインポート。
- オーディオメーター。
SmallHDのモニタリングツールは包括的で優れたものだ。ただし、Indie7は、前モデルと違いもある。
新機能
まず、702 Touchが1500 nit なのに対し、Indie7は1000 nitで少し明るさにおいて劣っている。直射日光下でも視認できるが、非常に明るい日当たりの良い屋外撮影では不足を感じる場合もある。
また、Indie 7はRec709色空間の100%(DCI-P3の約75%)をカバーしているが、702 TouchはDCI-P3の100%をカバーしている。
なお、Indie 7の最もユニークな機能は、モニターのみのバージョンとしても購入できるが、モニターのタッチスクリーンディスプレイを介してRed KomodoやRED DSMC2カメラを制御するライセンスとともにアップグレードすることも可能な点だ。
モニターをコントロールケーブルでカメラに接続すると、Indie 7から直接Rec On/Offし、フレームレート、シャッタースピード、ISO、色温度、クリップ再生などを設定できる。この機能はCine7ですでに実現されているため、新しいものではない。
最後に、Indie7はTeradekBolt 4K RXモジュールと互換性がある。Vマウント/ゴールドマウントバッテリーを介してモニターに電力を供給し、Teradek BoltワイヤレスエミッターからIndie7に直接信号を送ることができる。
価格と発売時期
SmallHD Indie 7モニターのみの価格は899.99ドル、RED Komodoを制御するバンドルは1149.00ドル、Indie 7 Bolt 4KRXは2399.99ドルとなっている。現在すべての製品が購入できる。
702 Touchほどの超高輝度なモニターが必要ない場合は、Indie 7のモニターのみのバージョンは手頃な価格で適しているだろう。702Touchは1299ドルだが、カメラ制御機能はない。また Cine7は1799ドルだ。