SmallRig AD-120三脚は、3段のカーボンファイバー製脚を採用し、1脚につき1つのフリップロックが可能なFreeSpeedロックを搭載している。高さは58cmから197cmまで対応。付属のDH12フルード雲台は、調整可能な6段階のカウンターバランスシステム(1~8kg)と、パンとティルト用のステップレスダンピングシステムを備えている。クイックリリースプレートはDJI RSシリーズとマンフロットのプレートに対応している。ミッドレベルスプレッダーとグランドスプレッダー、キャリングバッグがセットになった三脚キットは475.15ドルで発売中。
中国の SmallRig 社は、ケージ、グリップアーム、クランプなど、手頃な価格で「考え抜かれた」カメラアクセサリーを製造することで知られている。現在では、LEDライト、バッテリー、マイクまで、スモールリグは様々な製品を製造している。三脚に関しては、スモールリグはこの分野では比較的新しいプレーヤーだが、同社はすでにいくつかの興味深い製品を発表している。
例えば昨年は、最大8kgのペイロードに対応するSmallRig FreeBlazer三脚についてレポートした。今年のNABショーでは、 SmallRigとPotato Jetのコラボレーションによる油圧式三脚「Tribex」(2024年7月発売)についてビデオを紹介した。そして今回、新たにAD-120という三脚を正式に発表した。
SmallRig AD-120ヘビーデューティカーボンファイバー三脚
ヘビーデューティーという言葉は三脚の名前の一部であり、同社ののビデオ三脚のラインナップをそう呼んでいる。三脚が本当にヘビーデューティなのかは、もちろん実地レビューで検証してみなければわからない。三脚の脚で最も注目すべき設計上の特徴は、フリースピードロック技術だろう。これにより、三脚を最大高さまで伸ばすのがより簡単かつ迅速になるはずだ。
AD-120三脚は、円形のカーボンファイバーチューブ(直径16mm/0.6″、1脚あたり合計5本)で作られた3段の脚を備えている。地面からカメラプレート上面までの高さは58cmから197cmまで対応する。折りたたみ時の長さは99cm(38.9″)で、脚部には金属製のスパイクが内蔵されており、取り外し可能な平らな脚で覆われている。
スモールリグにはミッドレベルスプレッダーとグラウンドスプレッダーが付属する。それぞれのスプレッダーはノブでサイズを調整でき、脚の角度を変えることができる。これは三脚の高さのフレキシビリティに貢献し、ローアングル撮影を可能にする。各スプレッダーは、ワンタッチで簡単に取り外すことができる。
SmallRig DH12フルード雲台
三脚キットにはスモールリグDH12フルード雲台が付属する。調整可能な6段階のダイナミックカウンターバランスシステムを搭載し、1kgから最大8kg(重心高55mm/2.2″の場合、同社によると)のペイロードのバランスをとることができる。フルードヘッドの無段階減衰システムは、2つの滑り止めノブ(パンとティルト)で調整できる。
フルード雲台は、新しいタッチアンドゴークイックリリースマウントプレートデザインを採用しており、位置合わせの必要がなく、従来のスライドインプレートよりも効率的だ。DJI RSシリーズやマンフロットのクイックリリースプレートと互換性がある。
取り外し可能な伸縮式パンハンドルは回転が可能で、2つのステンレス製ARRIロゼットマウントを使用して雲台の左右両方に取り付けることができる。雲台には、3つの回転防止ネジが内蔵された、取り外し可能な75mmボウルベースが装備されている。
1/4″-20のネジ穴には、スモールリグが雲台側面に同梱している位置決めピンで様々なアクセサリーを取り付けることができる。
AD-120の主な機能
- フリースピード・ワンキー・ロック式クイック高さ調整
- 最大8kgまで調整可能な6段階フルード・カウンターバランス・システム
- 調整可能な無段階減衰システム(パン・ティルト用)
- マンフロット製クイックリリースプレートとDJI RSクイックリリースプレートに簡単に切り替え可能
- 交換可能なグランドスプレッダーとミッドレベルスプレッダー
- フラットフットとスパイクフット
- 高さは58cmから197cm。
価格と発売時期
SmallRig AD-120三脚キットはすでに559ドルで販売されているが、現在84ドルの割引があり、475.15ドルで購入できる。
AD-120三脚キットには、三脚・雲台・スプレッダーに加えて、収納・保護用のキャリングバッグ、六角レンチ、スマホホルダー、取扱説明書が付属する。