多くの電動スライダーが各社から発売されている。大きなもの、小さいもの、複雑なもの、簡単なものと、ほぼすべてのニーズに対応しているように見える。しかし、新興会社Smart View はまだ満たされていないユーザーニーズがあると考え、日常的な使用を目的とした、多目的で使いやすい電動スライダー、Smartta SliderMiniをリリースした。
Smartta SliderMiniは、その名前が示すように、“ミニ”だ。しかし、有用な“ミニ”だ。このスライダーは、アプリでコントロールするが、必要に応じてユニットにあるハードウェアボタンでも制御できる。ポケットに収まる大きさながら15kgまでの耐荷重があり、ビルトインの1500mAhのLiバッテリーにより、約48時間連続使用できる。
Smartta SliderMiniの概要
SliderMiniを製作するメーカー、Smart Viewは最近設立された会社で、その最初のブランド名がSmarttaだ。ソーシャルメディアのページは2018年6月頃に公開され、その最初の製品であるSliderMiniが紹介されている。 cinema5Dは有用な映像制作ツールと考え、レビュー用のユニットを要請し、間もなく到着予定。近くレビューを行う予定だ。
SliderMiniの長さはわずか26.2cmで、カメラの最大移動距離は20.3 cmだが、この20 cmの移動でも十分な映像効果があることが経験上分かっている。筆者は2 mの電動スライダーを所有していたがとても重く、その結果、ほとんど使用しなかった。また、使用しても、実際のカメラの移動距離は最大でも50cm程度だった。20cmはそこまで長くないが、殆どの場合これで許容できるだろう。
SliderMiniは小さく、常に持っていくことができる。いつも身近にあるので、気軽に使うことができる。最大積載量は、ショットの傾斜による。水平移動では15kgまで耐荷重があるが、傾斜がきついショットの場合、積載できる重量は減少する。垂直に上昇する場合は、1kg 程度となる。
ユニットはCNC加工されたアルミニウムとステンレス部品で構成されている。スピードの点では、最低速度が毎秒6μm(マイクロメーター)、最高速度が1cm /秒となっている。スライダー自体の重量は約0.6 kgだ。
コントロール
ユニットは本体の小さなボタンかアプリの2通りの方法でコントロールできる。基本的なA-B間の移動やタイムマップは本体のボタンで設定できる。より高度な機能を使用するには、Bluetooth経由でAndroid / iOSアプリを使用する。
動作はプログラムすることができ、同じ動きを繰り返すことができる。また、時間を変えてセットすることや、ストップモーションの動きに変換することもできる。アプリは誰にでも分かりやすく、簡単に使えるだろう。また、将来アプリに機能が追加されることにより、スライダーは将来に渡っても使用することができる
三脚にスライダーを取り付けるための3/8インチのネジがユニットの底面に用意されている。またカメラやスマートフォンホルダーは3/8インチか1/4インチのネジでスライダー上部に取り付けることができる。
価格と発売時期
同社は、「従来のモーター付きカメラスライダーの総合的な調査の結果、多くの製品は高価で大きく、複雑でユーザーフレンドリーではないことがわかりました」と述べている。
現在SliderMiniは Indigogo crowdfunding campaignに登録されている。
価格は早期予約で199ドル、通常のキャンペーン価格は259ドル、キャンペーン終了後は399ドルで販売される。
高価なスライダーが多い中、SliderMiniが非常に低価格なのは特筆できる。例えばよく知られているEdelkrone SliderONE PROは約700ドルなので、SliderMiniはこれの半分以下の価格だ。ただ、Edelkroneはスライダーのイノベーターであり、ユーザーの信頼も厚いが、Smart viewは最近出現した新興企業という側面もある。
Links: ismartta.com | Indiegogo campaign page