ソニーは、フラッグシップフルフレームミラーレスカメラα1向けに、8K XAVC HS 4:2:2 10bit内部記録オプションを追加するファームウェアアップデート・バージョン1.30をリリースした。また、このファームウェアでは、いくつかのバグが修正され、瞳AF機能の精度が向上している。
ソニーのα1は先日発売以来1年が経ったが、今でもソニーのフラッグシップフルサイズミラーレスカメラとして君臨している。このカメラは、最大30フレーム/秒の8K内部記録、4K 120fpsのスローモーション記録、 Atomos Ninja V/V+モニターレコーダーへの外部からのApple ProRes RAWなど、驚くべき機能を持っている。α1のレビューとラボテストも参考いただきたい。
α1は、すでに8K 4:2:0 10bitのS-Log2およびS-Log3ピクチャープロファイルで映像を記録することが可能だ。しかし、新しいファームウェアアップデートv1.30では、内部で8K 4:2:2 10bitで記録するモードが追加されている。
ファームウェアアップデートv1.30
α1のファームウェアアップデートv1.30は、8K XAVC HS 4:2:2 10ビット記録オプションを追加することにより、カメラ内部のビデオ記録機能を大幅に向上させた。以下は、α1 のファームウェアアップデートによる改善点の一覧。
- RAW記録のロスレス圧縮方式で、Lサイズに加え、Mサイズ、Sサイズを選択できるようになった。
- XAVC HS 8K撮影時に4:2:2 10bitを選択できるようになった。
- リモートコンピューター接続時にプロキシ記録が可能に
- 瞳AFの精度を向上
- Imaging Edge Desktop (Remote)でリモート撮影ができない場合がある問題を修正
- カスタムホワイトバランスの安定性を改善
- カメラの動作安定性の向上
このアップデートで、レビュー記事での大きな改善提案の一つ、”8K記録時のCODECの強化(最低でもXAVC S-I 4:2:2。) “に対処した。
さらに、ソニーが瞳AF機能の精度を向上させたことは、特にこのような高解像度で記録する際に有用だ。
リリース時期
ファームウェアアップデートv1.30は、すべてのユーザーに対して無料のアップデートとなっている。ソニーのウェブサイトから直接ダウンロードすることができる。