ソニーは、同社のミラーレスカメラα7 IIIおよびα7R III用の新しいファームウエア3.0をリリースした。このアップデートでは、タイムラプス用のインターバル撮影機能が追加され、リアルタイムアイAF性能が向上し、リアルタイムのアニマルアイAFが追加されている。
α7S IIIは未だ現れないが、その代わり現在の主力カメラの進化は進められており、α7 IIIとα7R III用の新しいファームウェアバージョン3.0が発表された。
ベーシックオールラウンダーモデルのα7 IIIは現在、映像クリエーターに最も人気のあるフルフレームミラーレスカメラの1つだ(記事はこちら)。ソニーα7R IIIはプロのカメラマンを対象とした高解像度モデルだが、ビデオ録画も可能だ。(レビューはこちら)
ファームウエア3.0の機能
α7 IIIはすでに市場で最も優れたコンティニュアスAFシステムを持つカメラのひとつだが、さらなる改良が施された。ファームウエアバージョン3.0はリアルタイムEye-AFが搭載されている。これはAIが学習の結果に基づいて行う、目検出システムだ。
ソニーの新しいオートフォーカスシステムは、被写体がフレーム内で部分的に遮られている場合や方向転換したり逆光の場合でも、人間の目を検出してフォーカシングすることができる。この機能は、シャッターボタンを半押しするAF-Cモードで使用できる。
次の新機能は、リアルタイムのアニマルアイAFで、これは特に野生動物のカメラマンにとって魅力的なものだろう。AIベースの被写体認識により、動物の目を検出して追跡することができるものだ。ソニーによると、これは動物を追跡できるAFシステムの最初のステップとのこと。
この機能は現在犬と猫にのみ有効。その他の動物は将来のアップデートでサポートされる予定。同社は今後、認識される動物の範囲や動きを追跡する能力を高めるとしている。
またファームウエアバージョン3.0ではインターバルタイマーを追加し、簡単にタイムラプス動画を撮影できるようにしている。 1〜9999の総ショット数で、1〜60秒の間で設定することができる。自動露出トラッキング感度が用意されており、「高」、「中」、「低」から選択できる。これは、日の出、日没などのタイムラプス撮影時、明るさが変わる状況で特に便利だ。
その他の改善点は、同社のワイヤレスリモコンRMT-P1BTのサポート、カスタムキーへの「メニュー」ボタンの割り当て機能、および全般的な安定性の向上などがある。
ソニーのα9も2019年夏に新しいファームウエアバージョン6.0がリリースされる予定。これには今回の3.0アップデートと同じ機能が追加されるだろう。アニマルアイトラッキング機能は、α6400でも対応される予定だ。
ファームウエアバージョン3.0は現在入手可能で、ソニーのWebサイトから無料でダウンロードできる。ファームウエアアップデートについてはこちら。
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