米国最大の放送関連展示会であるNAB2021の開催まであと数週間となったところで、日本の大手3社が、ネバダ州ラスベガスで開催される展示会への参加を取りやめた。ソニーに続き、パナソニックとキヤノンもNAB2021への参加を取りやめた。
もちろん、これはトレードショーにとって影響は大きいが、それでも展示会は(現時点では)計画通りに開催される予定だ。
NAB 2021
今年のNABは、すでに揺れ動いている。当初、イベントの開催が今年の10月9日〜13日に延期された。当初の予定では、現在進行中のCOVID-19に関連する検査結果が陰性であること以外には何の制限もなく、通常通りに開会する予定だった。
そして、NABの代表的な出展社である3社の出展がなくなった。キヤノンとソニーのブースは、かつてはショー全体の中で最も大きく、最も来場者の多いブースだった。
これらの新しい動きが、NAB 2021に影響を与えるかどうか気になるが、現時点では、公式サイトにはキヤノンとパナソニックが出展者リストに掲載されており、ソニーだけが出展しないことになっている(ソニーは少し前に不参加を表明している)。
もちろん、多くの来場者は、感染やコスト面でのリスクを冒してまで、最大手の3社がいないラスベガスに行く価値があるのかどうかを自問するだろう。
その他のメーカーの動向
NAB2021に参加しない企業は、ソニー、パナソニック、キヤノンだけではない。ブラックマジックデザインもそうだ。シグマ、ツァイス、アドビ、その他多くの企業も同様だ。(出展者のリストはこちら)
ポイントは、NAB2022がすでに来年4月23日〜27日に予定されていることだ。わずか半年後にまた開催されるので、仮にこれらの大手メーカーが参加していても、状況が少しでも落ち着くことを期待して来年を待つメーカーはNAB2021には参加しないだろう。
今のところ、NAB2021は開催が予定されているが、公式サイトはまだ更新されていない。もし更に多くのメーカーが不参加となったとき、主催者がどのような判断をするか見守りたい。
Link: NAB website