ソニーがFE 12-24mm f/2.8 G Masterレンズを発表 - ファーストインプレッション
ソニーはFE 12-24mm f / 2.8 G Masterズームレンズを発表した。フルフレームセンサーに対応し、一定F値の超広角ズームだ。重量は847グラムで、レンズは最短焦点距離28cm、9枚の絞り羽根、およびシートタイプNDのリアフィルターホルダーシステムを備えている。テスト撮影で短いドキュメンタリーを撮影したので見ていただきたい。
ソニーは、F2.8固定のフルフレームGマスターズームレンズを発表した。 FE 12-24mm f / 2.8 GMは、以前の24-70mmおよび70-200mm f / 2.8 GMレンズを補完し、超広角域をサポートする。
FE 12-24mm f/2.8 GMの概要
ソニーによると、このレンズ(SEL1224GM)は、F2.8固定の世界で最も広角のフルフレームズーム。このレンズの追加により、ソニーのGマスターf / 2.8シリーズのレンズは、焦点距離が12mmから200mmをカバーする。 FE 12-24mm F2.8 GMレンズの重量は847グラム。
レンズ構成は、3枚のXA(超高度非球面)レンズ、非球面レンズ、および3枚のED(特殊低分散)ガラスと2枚のスーパーEDガラスが含まれている。これにより、レンズは非点収差、色収差、色にじみを最小限に抑え、隅々まで鮮明さを実現する。またナノARコーティングIIは内部反射を抑制し、フレアとゴーストを最小限に抑える。
フォーカシングは、2つの独立して制御されるグループで構成される。最短撮影距離は28cm。これは内部フォーカスレンズのため、焦点を合わせてもレンズ長は一定に保たれ、重心の変化はわずか。またレンズには4つのXD(超ダイナミック)リニアモーターが搭載されている。
レンズの9枚の絞り羽根とXAレンズは、美しいボケ味を実現する。ズームリングとフォーカスリングの他に、アサインできるフォーカスホールドボタンとフォーカスモードスイッチも備えている。
レンズには防塵・防湿処理がされ、前面のレンズは水、油などをはじくフッ素コーティングがされており、指紋などが付きにくくなっている。なお超広角レンズのため、前面にフィルターを取り付けることはできない。そのためリアフィルターホルダーがレンズに装備されており、標準のシートタイプのNDフィルターなどを使用することができる。シートフィルター用のカッティングテンプレートが同梱されている。
ファーストインプレッション
このレンズを使ってα7 IIIミラーレスカメラで短いドキュメンタリーを撮影した。このレンズ1本だけを使用して撮影を行った。また、α7 IIIのAPS-Cモードを利用して、焦点距離を1.5倍に18〜36 mm(フルフレーム相当)に拡張している。
以下は使ってみての感想
- 全体的に、非常に素晴らしいが、開放時に、縁が少し甘くなる
- 一定のF2.8絞り
- 非常に広角
- Zero-Dレンズではない。個人的にはこの方が好みだ。歪まないようにするためには、ズームインする必要がある
- 特にジンバルでの使用時は、重量に注意
- シャープなレンズだが、α7 IIIのビットレートにより画質に制限がある。例えばFX9のような高度なカメラでは真価が出るだろう
- リアフィルターは問題ないが、多少面倒。可変NDフィルターは使用できない
- パーフォーカルレンズのようで(動画に)使いやすい
総じて様々なシチュエーションで使用できるハイグレードなレンズといえる。
上記のFE 12-24mm f / 2.8のサンプル映像は、ソニーのα7 IIIで撮影。 Lutify.meでグレーディング。音楽:epidemicsound
価格と発売時期
FE 12-24mm F2.8 GMは2020年8月に出荷予定。希望小売価格は380,920円(税別)。