ソニーは、人気の広角G Masterレンズの第2バージョン、FE 16-35mm F2.8 GM IIを発表した。この新バージョンのズームレンズは、前モデルに比べ、より軽く、より小さくなっている。また、光学系も一新され、色収差の低減、周辺部のシャープネスの向上、動画撮影時のフォーカスブリージングの改善などが図られている。
どのカメラメーカーにも、15/16-35mmの広角ズームレンズ、24-70mm、70-200mmの望遠ズームレンズで構成される有名な「レンズの三位一体」がある。これらのレンズはすべて、開放F値がF2.8で、手ぶれ補正機能が内蔵されているのが普通だ。この三位一体のコンセプトは、たった3本のレンズで広角から望遠まですべての焦点距離をカバーできるというものだ。
2021年のソニーFE 70-200mm F2.8 GM OSS II、2022年のFE 24-70mm F2.8 GM IIに続き、ソニーはFE 16-35mm F2.8 GM IIでG Masterの三位一体刷新を終える。
ソニー FE 16-35mm F2.8 GM II – 特徴
まず、この新しいソニーFE 16-35mm F2.8 GM IIに関する数字や指標について話そう。全長は11.1cm、外径は87.8mmで、前モデルより1cm短い。重量は、初代が680g/23.9ozであったのに対し、547g/19.3ozと約20%軽量化されている。
ほとんどのソニーG Masterレンズと同様に、16-35mm F2.8 GM IIは全天候型であり、ボタンやスイッチにはシリコンゴムパッキンが採用されている。レンズマウントはラバーリングで密閉されている。
ズームレンズの内部には、4つのXDリニアAFモーターが搭載されており、高速で静かで正確なAF性能を発揮する。ソニーによると、ピント精度が重要な30fpsのバーストや4K120pの動画撮影モードでも、どんな被写体にも瞬時に静かにピントを合わせることができる。また、16-35mm F2.8 GM IIは対応カメラでブリージング補正機能をサポートする。
レンズ構成
レンズ設計は完全に刷新されており、隅から隅までシャープネスと色収差のコントロールにおいて前作よりも性能が向上している。
コーティングに関しては、内部エレメントにソニー独自のナノARコーティングII技術を採用し、フレアとゴーストを低減する。また、フロントエレメントにはフッ素コーティングが施されており、水/油/埃をはじき、クリーニングが容易だ。
ソニーFE 16-35mm F2.8 GM IIの最短撮影距離は22cm(前バージョンは28cm)になった。絞り羽根は11枚の円形絞り羽根で変更はない。フロントフィルター径は82mmで、両バージョンで一貫している。
価格と発売時期
ソニーFE 16-35mm F2.8 GM IIは2023年9月に2700ユーロで発売される。国内は2023年9月22日発売予定で価格はオープン。
詳細については、ソニーのウェブサイトを参照してください。