ソニーは新しいレンズを発表した。焦点距離16-35mmはあまり新しいとは言えないかもしれないが、内蔵されたズームレバーは新しいものだ。ソニーFE PZ 16-35mm F4 Gズームレンズは、側面に電子ズームレバーを搭載し、撮影中に簡単にズーム操作ができるようになっている。
このような「ミニ」ズームレバーは、以前にもソニーFE PZ 28-135mm F4 G(レビューはこちら)などで見たことがある。これは、スチル用レンズではほとんど不可能な、スムーズな焦点距離の変更を可能にするものだ。
この新しいズームレンズのもうひとつの特徴は、そのコンパクトなフォームファクターと重量だ。重さはわずか353g。
ソニー FE PZ 16-35 f/4 G ズームレンズ
焦点距離は16~35mm(APC-C換算24~52.5mm)、開放F値はF4、最小F値はF22。レンズ構成は、EDレンズ1枚、スーパーEDレンズ1枚、非球面レンズ4枚(うち2枚はAA(advanced aspherical))を含む12群13枚で、画角は107°~63°。絞りは7枚羽根で構成されている。
最短撮影距離は、16mmで28cm、35mmで24cm。最大拡大倍率は0.23倍。
前面のフィルタースレッドで標準的な72mmフィルターが装着できる。レンズ本体のサイズは80.5×88.1mm、重さは353gと、このスペックのズームレンズとしては驚異的な軽さだ(※1)。
ズーミング時のレンズの動きは、XD(eXtreme Dynamic)リニアモーターが担っている。今回のソニーFE PZ 16-35 f/4 GのズームレンズのAF機構にもこのモーターが搭載されており、合計6個搭載されている。
アイリスはレンズ上の専用スイッチでロック解除でき、AF/MF操作も可能だ。ズームレバーはレンズボディに組み込まれており、ENGのズームロッカーと混同しないよう注意が必要だが、その目的は達成されている。
このレンズは、コンパクトで軽量でありながら汎用性が高いため、短納期の取材やドキュメンタリーの日用品として使用することが可能だ。一貫したバランスは、このレンズがジンバル関連の仕事にとって興味深い選択肢であることを示している。
もちろん、低照度撮影に特別強いわけではないが、コンパクトなレンズボディの中で、フォーカスやズーム時も全鏡筒長が一定であるなど、機能面では非常に優れたオールラウンダーだ。
価格と発売時期
発売日は4月28日、価格はオープンとなっている。
Link: ソニー