ソニーがVeniceとFS7のファームウェアアップデートを発表した。Veniceは、ProRes、6Kオプション、3D LUTサポートなどが追加されている。これらは当初の予定よりも多少早く実現した。FS7は、Cine EIで基本ISOを選択可能にした。
FS7ファームウエアアップデート
まず簡単な方から説明しよう。 今回リリースされたのは、FS7ファームウェアV4.30。Cine EIで基本ISOを選択できるようになった。
確かに小さな改善ではあるが、ユーザーにとっては大きな機能追加だ。多くのユーザーは、センサーのダイナミックレンジを最大限にする場合、一つのISOしか選択できなかった。
別のISOを選んだ場合は、ポストプロダクションに頼っていたが、これを収録時にカメラ内で行うことができるようになった。
新しい機能は、大きな恩恵を与えてくれる。カメラのネイティブISOの2000 EIよりも高い、あるいは低い設定ができる。したがって、露出設定には注意が必要となる。
Veniceファームウエアアップデート
ソニーのVeniceが今年の初めに発表されたとき、機能追加のロードマップも発表された。ファームウェアアップデートV2は今年8月と発表されていたので、今回の発表は前倒しされたものだ。
以下が追加された機能。
- イメージャモードの追加:6K 17:9、6K 1.85:1および4K 6:5
- デュアルベースISO:ISO2500を追加
- Eマウントレンズサポート
- 可変フレームレート(FPS選択)
- Apple ProRes HDサポート
- 同時記録フォーマットの追加
- User 3D LUTサポート
- EIをS-Log3出力に適用して記録
- 4K 17:9、3.8K 16:9および4K 4:3イメージングモードでのサラウンドビュー
- 高画質ファインダ拡大フォーカス
- オートホワイトバランス
- ハイ/ローキー
- VF偽色表示
- Ethernet経由のカメラリモートコントロール
- カメラマン側での再生ボタン追加
- 6K 3:2イメージャーモード再生機能の制限を解除
ProRes HDでの記録を可能とし、ISO2500の高感度(デュアルベース)ISOを追加することで、Veniceの機能が更に充実したと言える。
3D LUTサポートと6Kでのアスペクト比の追加も興味ある機能追加だ。そして、同じ機能がS-Log3 EIにも適用されるように思える。来年もV3のファームウエアアップデートが予定されている。詳細はこちらで見ることができる。(ページの下部の予定機能リスト)
VeniceとFS7ファームウェアアップデートは下のリンクからダウンロードできる。
FS7のファームウエアV4.30のダウンロードはこちら(ソニーの日本語サイト)
なお、VeniceのファームウエアV2は、7月5日時点で未だ日本語サイトに未だアップされていない。
フジヤエービックのショップサイト
- SONY PXW-FS7 (レンズ付属なしモデル)
- SONY PXW-FS7K (レンズ付属モデル)
- SONY PXW-FS7M2 (レンズ付属なしモデル)
- SONY PXW-FS7M2K (レンズ付属モデル)